8月12日(火)
 ニューヨークで大停電になったという話だが、わが北海道の豊富でも停電が起こった。30分間だったが、ちょうど搾乳の直前だったので牧場はパニックになった。家の電話は通じない、携帯電話は圏外なので通じない。情報を得る手段はない。しかしここが停電して困っていることを電力会社に連絡しないと、復旧をしてくれない。

 いなかで人は少ないからのんびりしていると思われるかも知れないが、こんな場所だからこそ電気が必要なのだ。搾乳ができないと牛は病気になる。猶予はできないのだ。町に出ている長男は、ふだんは学校が終わると電話で迎えを頼んでくる。電話が通じないと、どうにもならない。時間が分からないがヒマな私が車で迎えに行く。

 しばらくして復旧したが、奥さんは「ときどき忘れられてしまうの」と言う。わずか五戸しか集落なので、全体が復旧してもスイッチを入れ忘れらることがあるのだそうだ。

 ニューヨークも大変かも知れないが、こういう僻地ほど大変な状況になることを知ってもらいたいものだ。

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