【🐶全国狛犬100選🦁】003

北海道3 頓宮神社 子抱狛犬と唐獅子牡丹

札幌開拓に伴って北海道神宮(もとは札幌神社)ができた。しかし神宮は円山の近くにあって参拝には不便だった。そこで町の中心部に遥拝所がつくられた。それが頓宮神社となっている


 この神社には札幌では一番古いと言われる狛犬がいる。尻尾を高く上げて相手を威嚇する出雲型のような狛犬である。両方とも細工は丁寧ですばらしい腕の石工が作ったと思われる。明治23年奉納と書かれているが石工名は不明だった。
 狛犬というのは略称で本来は「獅子、狛犬」が正しい。平安時代の書物には「左獅子」と書かれているそうだ。神様から見て左なので我々から見ると右手にあるのが獅子である。

 この獅子は牡丹の花を加えているので阿吽の吽の口をしている。これぞ唐獅子牡丹。もう一方は開いた口に珠の狛犬である。

 入口の鳥居の下にもう一対花崗岩製の堂々とした狛犬がいる。こちらは昭和になってからの奉納であり、表面がピカピカに磨かれている。じつはこの狛犬、なでると恋愛が成就すると評判なので、大勢の手で磨かれているのだ。

 札幌でたくさんの狛犬を見たが、この神社のものはなかなか面白い。一番の「推し」(初めて使う言葉だが・・・)である。

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