北海道の宗谷岬に近い北国に入植したTANAKA君からたくさんの長ネギが送られてきた。手紙も同封されていた。本人の許可はもらっていないが、感動的だったので勝手に引用しておきます。
こちらはもう紅葉も落ち、初雪も降り、朝は氷が張るようになりました。冬に入り始めようとしています。北海道に来て35回目の冬ですが、慣れというより恐ろしいという方が実感です。今年もネギだけはまとも(?)に収穫できました。最近馬耕、バイオ、水耕、有機、化学栽培、いろいろ聞きますが、うちの不耕起、無肥料、無農薬、雑草繁茂農法を続けています。そのなかでネギは一番いい感触ですね。
何もしていないようですが作物の間の畝間に必ず大豆の畝を入れて作物、大豆、作物、大豆と列を作って育てます。大豆の根に着く根粒菌が自らを育て土を肥やし両隣の畝の作物を育ててくれます。このやり方で5年目の今年はのっけから大豆が山鳩の標的となり、まけば食う、芽が出ればまた食う。格闘をしましたが1ヶ月後ほぼ全滅し、苗作り移植に切りかえて何とか作物を作りました。
年々面積を増やしているので、いつかは野菜の販売もしてみようかな?と考えています。中3の息子が高校を卒業して就職したら牛をもっと減らし、あるいは酪農をやめて野菜を作って自給自足生活をするとほぼ考えを固めていた今年夏、突然二男が「牛飼いをやる」といって帰ってきました。自分にとっては初体験のことで、戸惑っていますが、野菜ネギ親父の夢はかなえます。息子の手伝いをしながらネギを作っていこうかと思っています。
ほそぼそとした農業ですが、中身は太く濃いものを少しでも長く、根木のように生きていけたらと思っています。・・・・