オバマさんが広島を訪れる。いろいろ言われるが、アメリカの現職大統領が広島を訪れてくれるのは大変うれしいし、歴史的にも大きな意味があると思う。「謝れ!」などという人がいるが、今回の訪問は戦争の反省から、核を廃棄しようという大きな試みの一環である。核兵器は当然であるが、兵器に転用できる核施設も当然廃棄しなければいけないだろう。北朝鮮への圧力も必要だが、その他国々(アメリカ、ロシア)へも訴え続けなければいけないだろう。
ところで広島に対してかなり不満なこと。「大きな試み」と言いながら小さなことにこだわるが原爆ドームの後ろにある黒いビル。なんであんなものをたてさせたのだろうか。一昨年訪れた時に撮った写真を見てほしい。どのアングルから撮ってもこの変なビルが入ってしまう。世界遺産になっているのだから、もっと景観を大事にしてほしい。これじゃ原爆のすざまじさは通じない。写真は簡単に消すことができるが、現実は消せない。オバマさんにこんな記念碑を見せるのは恥ずかしい。日本人の原爆ドームに対する畏敬の念はこんなものかと思われるのは心外だ。なんとか取り壊して原爆ドームを目立させてもらえないものかと思う。写真を細工してみた。