毎晩というか毎朝、オリンピックを見て一喜一憂している。しかし今回は水泳から始まって柔道、体操などすごいね。
準備が遅れているとか、治安が最悪とか、いろいろ言われたが始まったら大いに盛り上がっている。
NHKは朝から晩まで大騒ぎだけど、そのぶん高校野球なんかかわいそうなくらい。でも甲子園の観客はリオの会場よりも多いので、日本人全体が一色になっているわけではないことを確認して安心した。　14日に女子マラソンが行われ、日本選手は福士加代子が14位と健闘した。タイムは優勝のケニアの選手が2：24：04で、福士は2：29：53。そんなに悪いタイムではない。福士もガッツポーズでゴールインを果たし、笑みも浮かべていた。
レース後のインタビューでは
「金メダル取れなかったあ！　ほんとしんどかったあ！　マラソンはね、きついな。レースも全部苦しいけど、オリンピックのマラソンは出るもんだね。楽しいよ。苦しいけど。もう泣きたい」
いつも通りの笑顔の受け答えで、私は安心したのだが、ネット上は大炎上したそうだ。
「期待に応えられなかったにもかかわわらずガッツポーズをした」
「日の丸を背負っている意識がまるで感じられず、ヘラヘラ笑いながらメダル云々を口にするのは余りに品がない」
「インタビューを聞いていて本当に腹が立った。日本代表の自覚がない」

オイオイ、彼女たちはお国を背負った兵隊とは違う。個人の挑戦を国が応援をしているだけで、責任を負わせているわけではない。出場して楽しんだというのはいいじゃないか。苦しい時ほど笑顔が大事だ。

お国を背負って前の東京オリンピックを走って銅メダルを取った円谷選手は、次のオリンピックを走れそうもないと自殺してしまった。自衛隊隊員であった円谷選手は国を背負う責任を感じていたのだろう。「幸吉はもう走れません！」という遺書には涙がでた。
オリンピックは戦争ではない。近代オリンピックの創始者のクーベルタンの名言を思い出してほしい！
「オリンピックで最も重要なことは、勝つことではなく参加することである。人生で大切なことは、成功することではなく、努力することである」

福士選手、どうどうと笑いながら帰ってきて欲しい。