広島カープ ぶっちぎり優勝へ

私は広島県の出身だ。東京にきて初めてプロ野球というのがあることを知った。東京の中学校ではみなが巨人のファンだった。巨人広島戦をみに後楽園球場へ行ったことがあった。広島ファンは誰もいなかった。めちゃくちゃに負けた。巨人ファンは広島選手に罵詈雑言を浴びせていたが、選手たちは下を向いて引き上げていった。私の父は「連れてこなけりゃよかったな!」と寂しそうだった。それ以降、私は巨人ファンという人に敵意を持った。わが友人たちはほとんど巨人ファンだったので、彼らと野球の話は絶対にしなかった。

1975年の話だ。東京の高校に勤めて3年目だったか、広島カープが初めて優勝したのだ。ちょうど友人が広島にUターンしたこともあって、学校を休んで飛んで行った。試合を見ることはできなかったが町中大騒ぎだった。友人と一緒に一晩中騒ぎ歩いた。大量の赤ヘルをお土産に買った。まだ思い出すが投手は外木場、池谷公二郎らがいた。山本浩二、衣笠祥雄らがいた。監督は古葉竹城だった。その時の最下位は長嶋巨人一年目だったと思う。

2度目の優勝は江夏がいた時で1991年、うれしかったがもう最初の感激はなかったし、まじめに仕事をしていた時代なので、野球にはもう興味は亡くなっていた。その後25年も優勝はなかったんだ。興味が戻ったのは今年の事だ。前だが大リーグにいてしまった。田中マー君が楽天を去ったあと最下位に沈んでいるのを見たら、広島も同じようになるなと思っていた。ところが大リーグからもどった黒田投手がいた。使い物にならなくて戻ったのではない。前田のいない分を埋めるどころか、その3倍ぐらいの働きをしている。あの黒田さんが頑張っているのに・・・・と選手たちは思ったのだろう。すごい。イチローも使えるうちにオリックスに戻ったら? と思う。

8月末にマジックが点灯した。28日には広島73勝、巨人60勝だった。これだけ差はあったが、いつもの年なら、ずるずる10連敗などしていたので、まったく安心できなかった。ところが今年の連敗は巨人。本日9月4日、28日から6試合あったが、広島78勝、巨人は61勝。なんじゃふがいない。1位と2位の差が14.5の差がある。こんなぶっちぎりって見たことがない。明後日には優勝が決まるそうだ。

先日岡山に行ったときに、友人が「前に来たとき赤ヘル持ってきたよな!」と言っていた。「優勝しそうだから、また来てよ!」と言っていた。その気でいたのだが、明後日には兵庫のジジババたちと富士山に行くことになっている。富士山の頂上で祝おう!

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