桑名から阿下喜に向かって軽便鉄道がとおっている。昨日乗った四日市あすなろう鉄道と兄弟の軽便鉄道だ。線路幅が762㎜のナローゲージで、現在日本で営業運転しているのはこの2線だけだ。あすなろう鉄道は昨年車両を新しくしたが、こちらは古いままなのでモーター音はうるさく車両は揺れる。しかしなかなか趣があっていい。阿下喜の駅にこの鉄道の博物館がある。ボランティアの方々が雨の中、たくさん集まっていろいろ作業をしている。ミニ列車の運行もしており、子供たちも喜んでいる。この博物館のポリシーが述べられている。引用しておこう。
・・・そして未来へ・・・軽便鉄道は時代の波から取り残された遺物なのでしょうか? 21世紀は持続可能な社会が求められています。なんでも壊して新しく作り替えるのは「もったいない」です。地球環境や私たちの体は悲鳴を上げています。それになんでも壊して、安くて、大きくて、速くて、どこにでもあるものに作り替えてきた今での姿勢は、見直さなければいけない時代になりつつあります。気駅的に生き残った北勢線にはいままでの時代の波を一つ乗り越え、これからの時代を先取りできる大きな可能性が見えてくるのです。・・・・