笠井彦乃と夢二—-湯涌の日々を胸に抱いて—-

彦乃の妹の娘さん、昨日のお花見に遅れた方だが、その方から上記の本をいただいた。この本が出版されたばかりで、挨拶の電話が忙しくて、遅れたのが真相で、ボケたわけではありませんでした。昨日の記事の一部は訂正します。

以下は「刊行のご挨拶」から

今年もまた桜の季節が巡ってまいりました。皆さまにはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さてこの度、亡母笠井千代の念願であった、姉笠井彦乃の真実の姿を伝える冊子が、金沢湯涌夢二館から出版される運びとなりました。母は昨年8月に92歳で没するまで、半世紀にわたり、姉笠井彦乃の姿を追い求めてきました。その思いがささやかですがここに結実したことを喜んでくれると思います。この本は金沢湯涌夢二館の、笠井千代コレクションを公開するための「夢二と笠井彦乃」展(4月12日から7月13日)の開催に合わせた関連出版として出版されたため、湯涌温泉での日々を中心に据えました。・・・初めて等身大の彦乃を知っていただくことに意義を認めたいと存じます。

以下は私の感想
竹久夢二の絵にある、あのなよなよとした女性は笠井彦乃がモデルだった。彦乃は夢二に寄り添うだけの女性だったと思っていたが、この本を読み、画家としてもすばらしい才能を持っていたと知った。23歳で亡くならなければ、きっと夢二を踏み台にして才能を開花させただろう。私は女たらしの夢二は好みではない。その夢二の最愛の人との評価しかない彦乃さんが、実はしっかり自立した女性であったことを知って、ホッとした。

この本の意図は私の思いとはまったく違って、日の目を見ていなかった彦乃さんの日記から、夢二への愛を再現しようとしたものだろう。これまで夢二の側からしか見られたいなかったが、愛された側の心を知る上で貴重な書だろう。夢二ファンの人、ぜひ読んでほしいな。金沢市湯涌町イ-144 湯涌夢二館 にたのめば送ってくれると思う。500円+税 です。

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