大雨の警報、今日は丸子の宿から宇津の谷峠を越える予定だったが、無理なので、鈍行で戻ります。残念。
・・・・と朝方に書いてホテルを出たが、静岡駅で朝茶漬けを食べているうちに雨は止んだ。まだ8時なので、バスで鞠子の宿のとろろ汁の丁子屋まで行って様子を見ることにした。丁子屋はまだ雨戸をはずし始めたところ。裏手(国道側)に回ると大きな駐車場もあり多くのお客が来ることが分かる。
私が東海道を歩き始めたことにはまだまだお客は少なかったのに。藁ぶきの外観は、広重のころと変わっていない。
「梅若菜まりこの宿のとろろ汁」 芭蕉
静岡駅で「まるこ」ちゃんがお出迎えしてくれたが、その名前は丸子宿からとったものかなと、想像する。まだ早いのでとろろ汁を食べることはかなわなかった。雨はほんの小雨に代わったので、宇津の谷峠へ向かう。
伊勢物語に
「宇津の山にいたりて、わが入らむとする道はいと暗う細きに、蔦楓は茂り、もの心ぼそく・・・・」
とある。
いまは国道に轟音を立ててトラックが通り過ぎるが昔は心細い道だった。その蔦の細道は、国道トンネルの左側を上がっていく。私は宇津の谷の集落を見たかったので右手に曲がって舗装路を上がっていった。
峠下には宇津の谷の集落がなかなかみごろ。羽織やという屋号の店はまだ残っている。左の写真はトンネルに上がる道から見下ろしたもの。
峠を越え道のあと、明治、大正の時代に入るとトンネルが掘られた。急坂を上るので大変だったろう。これまではいつも峠越えだったが、本日は雨も降っているので明治のトンネルを通ってみた。電気もついており快適。
下って国道の下を抜けて岡部の宿につく。汗と雨でぐっしょりになった。一応着替えてバスに乗り藤枝に。このバスは本数が多い。藤枝から島田までJR線一駅のる。
お昼を食べて、大井川に向かった。後半は14日分に入れます;