お盆、山は大荒れ、北アルプス遭難

岐阜県には大雨の警報が出ていた。大変な量の雨が降ったらしい。きっと遭難者が出るだろうと心配していたら、やはり増水した沢で、数人の人が流されたようだ。年齢を見ると予想通り60歳過ぎの年配の方々だ。

年寄りは山登りなんかするな! と言われそうだ。私自身も最近はひとつ間違えば遭難という経験をしているので、大きなことは言えないが、それでもあえて言えば、「もっとちゃんと情報を得ようよ!無理しちゃいけないよ」と言いたくなる。

先日私は飯士山という小さな山を、お水だけもって登って行った。午後からは雨が降るだろうという予報だったが、今は晴れているし、低山だからまあ大丈夫だろうと思っていた。スキー場のリフトの最終点から歩き始めたころから、遠くで雷の音が聞こえてきた。「これは来るな!」と思ったので、登頂を諦めて、ただちにスキー場を駆け下った。

しかし30分後、街に降りる寸前のところで、バケツをひっくり返したという表現そのもののような雨がバサッと落ちてきた。一瞬にしてパンツの中までびしょぬれ。それでもなんとか雨宿りできるところまで降りていたから大丈夫だったが、もしあのまま登頂をしていれば、頂上付近で雨と雷にやられていただろう。事前に天気予報を聞いていたから、即座に引き返しスことができたが、知らなかったら、「ヒコーキかな?」とのんびり山に上がったに違いない。

私の例で、判断してはいけないが、より高山に登るなら、それなりの準備が必要だ。飯士山でも、雨具は全く役に立たない雨と雷だった。亡くなった方には申し訳ないが、年寄りは運動能力も若者の半分以下だから、十分事前情報を仕入れ、無理はしないことだ。と人に語りかけているが、実は自分自身に言い聞かせている。

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