くるみ餅 

1月5日(月)
所沢の親戚の家から、「自然の食材で造ったお正月料理クルミ餅を食べにおいで」とよばれたので、出かける。ご夫婦とも田舎育ちなので、お正月は都会の八百屋で買った野菜ではなく、故郷でとった野菜や、地元の山で取った野生の山菜を使って料理を作っている。テーブルには山ほどごちそうが並べられた。味音痴のわたしでも、いつも食べている野菜や山菜とはまったく違った味がするのがわかる。自然のものはこんなにもおいしいのだ。

■そのなかでも特に気に入ったのは、くるみ餅。「それぐらい私のところでも作るよ」といわれるかもしれないが、クルミの種類がちがう。「お店で売っているのは柔らかくておいしくないんです」と旦那さんが言う。このクルミは特別なものではなくて近くの柳瀬川のほとりに生えているクルミを取ってきたもので、とても堅くてなかなか割れない。それをていねいに割って、すり鉢で半日かけてすりつぶし、水をほんのちょっと入れる。牛乳を加えたこともあるが、これは失敗だった。水加減で柔らかさが決まるのだそうだ。

kurumimoti

■焼きたてのお餅にねっとりとなったクルミをかけて食べる。これは絶品。お店のクルミで作ったものと食べ比べてみても、はっきりとわかる。特別な食材を使うわけではない。そこいらにある自然のクルミを使えばこんなにも旨くなる。これが料理の極意。

■この味を皆さんにつたえたい。今年の10月の「みわ塾」は、自分で取ってきたクルミで、ものすごく旨いクルミ餅を作り、食べるという講座にすることにし、講師もお願いした。前もって野生のクルミを取ってくるという事前学習も行うので、秋のハイキングもかねて、柳瀬川を歩しんでください。

■ついでに、宣伝をしておきます。今年の「みわ塾」は海外講座も行います。6月はモンゴル。ツアーでは行けないようなところに行き、地元の人たちにいろいろと生活の知恵、異なる文化を教えてもらおうと思っています。

日時は6月の10日ごろから1週間。まもなく募集を始めます。