八甲田山 その5

これは私の滑り。なかなかのものでしょう。

25日少し天気は回復しロープウェーも動くそうだ。9時始発だが8時には列ができている。1時間入り口で待つ。チケット売り場の係員などはバスでやってくるが、9時になってもやってこない。積雪など条件によってバスが遅れるそうだ。やっと2便に乗って頂上駅(田茂萢岳1324mのちょっと下)。 頂上駅は森林限界を超えているので吹きっさらし。零下12℃と書いてあったが体感温度は10℃くらい低い。Kさんは知り尽くした場所だが、我々新人のために通常のフォレストコースを行くことになった。コースの名前はあるが普通のスキー場と違って圧雪してはいないし、コースロープがあるわけではない。初めての人には晴れていても迷子になる可能性がある。本日は中村農園のガイドさんにお願いしてあるので安心。 頂上駅からは少しトラバースする。ほんの10分ほど青空が見えて陸奥湾方向が見える。そちらに向かって滑降。ガイドのマッツは深雪をものともせずすっ飛ばす。私も気分だけはその感じ。マッツが撮ってくれた写真をみると私もまんざらでもないな!
森林帯に入ると風はやみ温かく感じる。アオモリトドマツの樹氷林を抜けていく。樹氷の根元は空洞になっているので、落ちたら大変なことになる。深雪なのでけがをすることはないが、穴から脱出するのは一人では絶対無理だ。半身が落ちただけでも抜け出すのに数十分かかった。アオモリトドマツのモンスター樹氷には近づかないように。  樹氷林を過ぎるとブナの大木の間になる。ちょうどいい間隔に並んでいるので、回転競技のような感じでブナ周りをする。気持ちがいいがスピードが出るとコントロールが効かなくなって激突する。ブナは大木なので確実に負ける。  さらに下がるとブッシュも出てきて枝がバチバチあたる。ヘルメットが役に立つ。そのあまま周回道路にでて上り返してロープウエーの山麓駅に戻る。30分ほど並んでもう一回乗る。頂上駅レストランで昼食。昼食後はフォレストコースを下ることにした。