蔵王神社の狛犬は逆立ちしている

蔵王山の蔵王神社に、逆立ちした狛犬があった。私は昨年出雲大社に参ってから、出雲系の神社にはしばしば逆立ち狛犬があるのに気がついた。黄泉津比良坂の入り口にある揖屋神社の狛犬がなかなかよかったが、ここ蔵王神社のものもよかった。一緒にいった仲間は、「それがどうした!」との感じだが、私にとっては大発見。

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三遊亭円丈さんのブログに、日本全国の狛犬分類があるが、逆立ち狛犬は、出雲系に限ったことではなさそうだ。私の大発見と昨年から騒いでいたけど、世の中にはいろいろなことにエキスパートがいるものだと感心して、頭を下げるしかない。

左 出雲揖屋神社  下 蔵王神社

 

海宝 吹き矢 教室

第3水曜日は高田の馬場の体育館会議室で、サーキットトレーニング塾がある。今年は4月から皆勤。最近は30人近くの人が集まるようになった。海宝さんはいろいろ手作りの工具を使って、楽しく体操ができるようにしてくれている。私から見るとちょっと行きすぎという感じもあるが、その努力は半端じゃない。

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今回は吹き矢、年寄りにはいいスポーツなんですよ! という。すでに用具を6セット用意してくれている。公認のセットを買うと大変な金額になるが、海宝さんはナントカホームに行って、物干しパイプなど様々な材料を使って、公認吹き矢と同じセットを作ってしまった。練習するのはこれで十分すぎるほど。皆さん興味しんしん。とても体操どころではなくなった。来月からは海宝吹き矢教室になりそうだ。

 

みわ塾1年。ミャンマーの神、日本の神

3月31日(水)
今日で3月も終わり。明日からフリーター生活2年目だ。
この一年はなかなかおもしろい年だった。半分本気で、半分冗談ではじめた「みわ塾」は、やってみると緊張感もあり、古い友人がまた集まってきてくれたりしてなかなかおもしろかった。
今年はさらにパワーアップして月一回の授業のほかに、「旅するみわ塾」と称して、月に一回都内の地形と暮らしの見学、とか城ヶ島地層見学、丹那断層地形見学、モンゴルの草原で地平線を見る、ミャンマーかベトナムでマングローブの復元とクリークを手こぎの小舟でツーリングをするなどをしようと考えている。

向後さんのおかげで、ミャンマーでマングローブ植林作業にも3回も参加させてもらった。なかなか行くことはできない場所だった。何回か行き来している間に、多くのミャンマーの人々とも仲良くなった。私のモットーは「できるだけ余計なお世話はしない」なのだが、なにかこの地の人の役に立つことができないかと考えるようになっている。といっても物資の援助というのではなく、ここでも「みわ塾」ミャンマー版をやれないかと思っている。ミャンマーの村の学校の先生に集まってもらって、論議を交わすのはなかなかいい。

ミャンマーという国は仏教徒が大部分なのだが、村々には多くの「ナッ」という土着の神がまつられている。日本の「八百万の神」のような精霊信仰だ。お寺の中にさえ「ナッ」がまつられている。キリスト教やイスラムの国では、こういう訳のわからない信仰は許されないだろう。しかし私たち日本人にはよくわかる。ミャンマーは世界最貧国の一つだが、人々の心はゆったりと豊かだ。これからの日本人はこの国から学ぶことが多いのではないかと思っている。

日本の「一宮」は千年以上も続く文化だ。ほかの世界に現在まで伝統を千年以上も保っているいうものはあるか? と言うのは賀曽利くんだ。彼は全国の一宮をすべて、何回も巡っている。

昨日夜は雨が降って寒い日だったが、秋葉原で久々に懐かしい人々とあい、あつい会話を交わした。賀曽利くん、神埼さん、観文研の仲間だ。3人で賤ヶ岳を駆け下り競争をしたのは30年も前のことだったが、つい最近のことのように感じたのは、我々が年をとったせいなのだろうか。

牛丼パソコンからDELLパソコンへ 

3月25日(木)
今日は1日中、DELLのコンピュータと中原さんのところで直してもらった牛丼パソコンを手なずける作業をしていた。一応両者とも前のように使えるようになった。前にはLANの設定が面倒だったが、こんどはただ差し込むだけで大丈夫だった。中原さんのおかげだ!

そのDELL のコンピュータの写真、液晶は19インチだ。となりの液晶が小さく見えます。DVDも見れるので、これを見始めるとまた時間があっという間にたってしまう。パソコンは高齢者のお守りには最適遊具だ。

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今年はパソコンと液晶プロジェクターを使って、年寄りホームを訪問して、押し掛けホームシアターをやろうかと思っている。DVDかデジタルビデオで「寅さんシリーズ」をやろうか。

ところで、たとえば「寅さんシリーズ」を老人ホームで上映すると、お金を払わなければいけないのだろうが、どこへいくら払えばいいの?どなたか知っていたら教えてくれませんか?

道ゆく芸能研究会 お猿の学校

3月18日(木)
「道ゆく芸能研究会」という名前の会がある。猿舞座をやっている村崎修二さんが主催し、各地のお祭りなどで大道芸をやっている人たちの伝統文化を伝えていこうという趣旨の会である。村崎さんは宮本常一先生の意をうけて周防で猿回しを復活した人で、自身も猿回しを昔ながらにやっていた。アトム(安登夢だったかなあ、ちょと忘れた)と組んでやっていたころ何回かみたことがある。テレビには出なかったので有名ではなかったが、昔ながら大道で演じている姿はみごとだった。お猿のアトムくんの毛並みがものすごくきれいだったことが印象的だった。太郎、ジローはテレビで有名だったので、アトムもテレビに出ないの?と聞いたら、猿でも(?)テレビに出るのは大変なストレスがかかり、毛が抜けたりするんですよと聞かせれ、なるほどと感心したものだ。

私は30年ほど前に宮本千晴さんに「お猿の学校」の東京PTAをやれと言われて、村崎さんとは何回も会ったことがある。3年前「宮本常一没20年記念 まつりはエエもんじゃ」佐渡芸能大学に誘われて、佐渡で道ゆく芸能を楽しんだ。
1ヶ月間佐渡の各地の神社、公民館などで大道芸を演じていた。大勢の芸能人を集め、演じた祭りだったが、昔のように神社いっぱいの人が集まるわけではなく、投げ銭もそんなにはないので、主催者は大変だったろうと心配だった。佐渡には米山俊直先生や高石ともやさんなどが応援に駆けつけていた。

その村崎さんが、昨年10月に安登夢の公演で倒れたという。長嶋監督と同じような病気だったようだ。今年は年賀状が来ないので、どうしたのかとは思っていたのだ。なんとかリハビリの結果回復をしてきているという便りをもらったが、心配事が残っているようだ。

投げ銭で生計を立てている「道ゆく芸能」家たちは倒れると直ちに生活に響くのでしょう。人伝てによると一昨年の佐渡芸能大学の芸能人の宿泊代などの残務が残っているのだそうだ。急いで些少のカンパをしたところ、筆書きのお礼状が来た。ちゃんと字が書けるのだと少々安心した。
実は今年から始める「旅するみわ塾」の名前は「道ゆく芸能大学」のパクリみたいなものだ。本家「道ゆく芸能」がふたたび活動できることを念じているところです。

右の写真は「人形劇団くぐつ」のホームページにのっていた写真で、今年の1月「安登夢の公演」とありました。今は回復して、活動を再開されているようで、安心しました。(この写真は大きくなりません))

みわ塾の今年度最終回

3月17日(水)
みわ塾の今年度最終回。来年も行うことにした。4月からは「旅する みわ塾」も開催することにした。 詳細はのちほど、みわ塾のところに書きます。お楽しみに!

今日はそのテキスト作りであわただしい。PDFにアップしようとしたがうまくいかない。少々困っている。後回しだ。

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※追加
午後は「みわ塾」最終回。榎町区民センターの会議室は飲食禁止なのだが、まあペットボトルの飲料程度はOKとのことなので、最終回はそれぞれの紹介と手作りのケーキ、天ぷら、おいなりさん等の差し入れでパーティー。一緒の教室にいたのに、お互いが知らないというのはよくないという、意見が出た。来年はその反省で、時々こんな会をやろう。

みなさんそれぞれの時間を背負ってきているので、個性豊かな方々ばかりだった。こんな人たちに、いろいろ「教える」などという大それたことをしていたのかと思うと冷や汗が出てきた。

夜の部は、関谷さん誕生日とあって大いに盛りあがった。しげさんが今日は夜の部で、修了証書授与。中原先生にも参加していただき、写真も撮ってもらった。夜は人数は少ないが、教養が高くてなかなか大変だ。

と言いながら、4月からも図々しく「みわ塾」ならびに「旅するみわ塾」を開催する予定だ。何人もの方が留年して来てくださるとのことだ。第3水曜日午後2時から4時と6時半から8時半、旅する方はその週の土曜日です。どうぞお越しを、お待ちしています。

高橋尚子 代表もれる

3月15日(月)
 T子さん(うちの奥さん)は街道歩きに出かけていった。地元の川越街道をばあちゃんたちと歩くのだそうだ。年をとるとお友達が少なくなる。誘われたらすぐに行かなければ。T子さんは前から地図やパンフレットを集め、下調べに街道を歩いている。何回かつきあわされたが、なかなかいい街道だ。こんど全部走ってみようと思っている。夕方から地平線通信の発送。最近は大勢の方が来てくれるので助かる。中原さんのところに、入院中のパソコンの様子を聞きに行くが、なかなか重傷のようで、まだ再起できない。中原さんに「みわ塾」の講師を引き受けてもらう。7月21日水曜日だ。

読売新聞の夕刊には「高橋尚子が代表に選ばれる」と書いてある。ニュースでは選ばれなかったと言っている。完全な失態だ。新聞記者の思いこみが、先走り記事になったのだろう。あすどうやってお詫びするのか?書かれたものは取り返しがつかないから大変だ。

しかし昨日の名古屋国際の土佐選手の走りをみていたら、「こりゃ高橋尚子の目はなくなった」と考えるのは当然だ。昨年の東京国際の高橋の走りを目の前でみた印象から言えば、もう高橋の時代は過ぎている。過剰な期待をかけるのはかわいそうだ。アテネに出ても、おそらく入賞はできまい。彼女にとってはこの結果をありがたく思うべきかもしれない

関根家は我が車の大家さん!

3月14日(日)
我が家の車を、新宿の関根さんお宅に停めさせて頂いている。関根さんは我が車の大家さんだ。そこに車を停めさせてもらっている「店子」が、大家さんに感謝のごあいさつという名目で、夕方集まった。

先日我が家に立派なウドが届いた。立川の下島さんからだ。立川はウドの産地。それを先週1本だけ大家さんに持っていったところ、「こりゃおいしい」ということで、下島さんも一緒にお招きした。関根さんはウドを期待していたのだが、そのとおり、沢山のウドを持ってきてくれた。我が家にもおすそわけしてもらった。

関根さんのお宅の窓からは新宿のビル群が間近に見える。こんな都会の中心地に、普通の人が住んでいるのだと、感心する。同じ店子のE本さんはさらに都心に住んでいるので、珍しくないかもしれないが、我らにとっては驚き。

ラオスお酒、(大家の奥さんが先日行って来た) ラベルも何にもない地酒だ。せっかく重たいのを持ってきてくれだのに申し訳ないがまあ珍しいというだけの味だった。北村さんのもってきたワインの方に傾いてしまった。

関根家には、とてつもないスピーカーと真空管のアンプがある。スピーカーにあわせて家を造ったと言うぐらいだから、まあ要はマニアックなのだ。その装置で、美空ひばりをきくのが最高なのだそうだ。ウンウン確かに、我が家で聞くのとはエライ違いだ。

 

うれしい便り 高校合格!

3月10日(水)
昔からの地平線会議の仲間であるW辺京子さんからうれしい便りが届いた。先月あったとき、娘が高校受験なのだけど、あんまりできなかったと言っているので・・・・・と心配そうだった。「できた、できた」と言っているやつに限って受からないことがおおい。できなかったと言っている方が、自分成績を客観的に見ているので、受かっていることがおおいよ。と学校の先生のようにアドバイスをしておいた。私は最近会っていないのでよくはわからないが、このかあちゃんととうちゃんの子どもなら間違いないと確信していた。

無事、神奈川県立高校に受かったと聞いてほっとした。・・・・私立の25万円の入学金、公立の5650円、この違いは地平線会議的な生活をしている我が家にとってはありがたいものです。おまけに近所の方に制服をいただきサイズまでピッタリ。オー ビンボーにはビンボーのよき神がいるもので、ありがたや~の世界です。と書いてありました。

いまの世の中は民間へ民間へと向いています。早稲田の付属小学校では350万円の寄付を面接時に要請するとありました。非難されても、合法的だとうそぶいていますが、受験を目の前にした親の弱みにつけ込んで要請するのはあまりにも非教育的じゃないかな。私立へ私立へとみんなの目が向いているのですが、本当にそんなによいのでしょうか? 私が公立高校にいたからひいきするわけではないが(多少はあるけど)、公立もそんなに悪いところではないはずですよ。

W辺家のように、どうしても公立でなければならないと言う人も多い。全部が全部、私立に行きたいわけではないでしょう。公立はどれといって特色がないという特色があります。私立は生き残りをかけて特色を強く打ち出しているが、その色に染まりたくない親も子もいるはずです。特色がなければ自分でそれを作り出すという楽しみがあっていいのではないでしょうか。
最近は公立高校もさまざまな特色をもった学校を作りはじめています。国際高校とか総合高校、進学重点高校、6年生高校、単位制高校、などなど。それらもおもしろいのだが、しばらくすると流行は廃れて、また混乱してきます。そのときに小回りができるのだろうか心配です。

私は、あんまりいろいろ凝らなくてもいいのではないかと思っているが、教育委員会は何か仕事をしていなくてはいけないという強迫観念をもっているらしい。しかしそれはかなりよけいなお世話なのです。いままでやったアイディアで成功したことはほとんどない。学校群をやったらレベルは低下した。大学入試センター試験のおかげで高校3年生の3学期の授業はなくなった。土曜日を休みにしたけど、結局は全員で補修をやっている。
学校というのは社会の縮図だ。学校だけを改革してもうまくいくものではない。画一的に上からのお達しをするよりも、そこの学校で小手先の手直しをするほうがよい。これだけ分化したいまの時代、一斉の改革などうまくいくはずはないのに。

昨日、今日とグダグダと私の思いを書きました。家にいるとこんなことばかり思って、まだウジウジしそうなので、外へ出てみなさんのためになる仕事をしてこようと考えています。
でもよけいなことをしないでくれ! との声も聞こえるのですが。・・・

愛国心は人一倍ある!でも君が代はいやだ!

3月9日(火)
昨日はヨレヨレで一日寝たりになっていた。家を出たのはゴミ捨てだけ。いままではマラソンの翌日はムリしてもさっそうと勤めに出かけたのだが(勤め先で休んでいた?)、いまはいくじなし。そんなことではいけないと今日は早起きして84歳の母親が旅行に行くのを、待ち合わせ場所まで送っていった。向こうの方がさっそうと歩いていたが、私も早起きしてシャッキリしたら気分は良くなっていた。筋肉痛は残っているものの、体調は大変よい。ということは怠け心は身体まで怠けさせてしまうのだ。

ところで、そろそろ学校では卒業式のシーズンだ。ここ数年、東京の教育委員会はものすごい圧力で国旗掲揚と君が代斉唱を強要している。昔から卒業式に日の丸は掲げてあるのだが、それに向かって威儀を正して礼をしなければならないことはなかったし、君が代を声を出して歌っているかチェックするなどということはなかった。そばに来て歌っているかどうかをチェックするなんて漫画みたいなことをやるとは思っても見なかったが、それは甘かった。愛国心を植え付けるのは、まず教員に言うことを聞かせなけれなだめだ。君が代斉唱はその踏み絵なのだ。

今年はさらに生徒たちの方を向いて座っている教員は、国旗に対して失礼に当たるので全員まえを向くようにとのお達しがあった。私はこれまで歌を歌うかどうかチェックされるがイヤなので、会場には入らず外回りの警備を担当したりしていたが、それもかなわなくなったそうだ。それなら休暇をとって休んでしまえと思っても、卒業式当日は休暇の許可を出してはいけないというお達しも来ている。休んだら職場放棄で処罰される。君が代を声を出して歌わなかったら処罰される。石原慎太郎知事の意を借りて、教職員を徹底管理しようという小役人の考えそうなことだ。

前の同僚からのメールでは、「こんなバカなことをして、愛国心が養われるのでしょうか?おぞましいことだ。あんたは早く逃げ出してよかったが、辞められない僕らは大変だよ」とあった。私は早く辞めたことは申し訳けないことだと思っているのだが、私にとってみんなの前で声を出して「君が代」を歌うほど屈辱的なことはない。歌うようなふりをしていればいいじゃないかと言う人もおおいし、たぶんほとんどの先生は、この時間をじっと耐えているのだろうが、私ぐらいの年になると我慢ができなくなる。

僕には愛国心、愛郷心、愛校心は人一倍強くあると思っている。しかし軍隊を他国に派遣して、自国を守るという愛国心は持ち合わせていない。自衛隊はあくまでも自衛のための隊であって、外国を犯してはいけないのだ。イラクが戦後ならその復興は民間がやればよい。自衛隊を派遣したり、憲法9条をなくしてしまうことは、国を破滅に導くだけだ。本当に愛国心をもとうとするなら、自国と同じように他国も愛さなければならない。攻められてもいない国に、アメリカの言いなりになって自衛隊を派遣しなければならないのか?そんなことが愛国心につながるのか? 私はそんな愛国心に与したくない!

卒業式の日の丸、君が代はそれだけの問題ではない。先生たちをなんとしてでも自衛隊派兵容認に向かわせる一里塚である。私はいままでノラリクラリすごしてきたが、これからの先生は旗色をはっきりと石原色にしないとやっていけなくなりそうだ。みんなが一色になったら、それは大政翼賛会になる。へなちょこな分けのわからない人もいなければ、社会は成り立たないのだ。みんな一斉に元気よく一方方向にすすむことが一番怖いことなのだ。私はここでしばらく辻信一さんの提唱する「ナマケモノの勧め」をやろうと思っている。

ゴミ箱は空にしない!教訓1

3月1日(月)
毎日日誌を書こうとおもっていても、ちょっと怠けるとすぐに2,3日立ってしまいます。今日はもう3月、昨日の日曜日は1日、今日浦和のコーペルという消費者団体で「水の惑星・地球」というテーマで話をすることになっていたので、そのレジメと映像作りに追われた。

自前の画像の他に何かいいのがないかとインターネットを探したら、なんと首相官邸のホームページに「水の惑星・地球」というのがあった。子どもたちに水の大切さを教えるコーナーである。なかなかよくできてはいるが、はたと思った。

シャワーを浴びるときには時々蛇口を止めよう、お皿を洗うときには貯め洗いをしよう、歯を磨くときには水を出しっぱなしにしない、など正しいことが書いてあるのだが、これって首相官邸のやること?って。 こんな話は家庭で学校でやることだ。テレビでもマスコミでもいい。首相官邸はもっと拉致問題とかイラクへの自衛隊派兵問題とか鳥のインフルエンザとか国家的問題をきちんと国民に知らせることの方が大事だ。当たり障りのない「水を大事に」なんてことをやっている時か! などとブツブツ言っているうちに夕方になってしまった。それでもやっとパワーポイントの画像が完成。ビールを飲みながら、

下書き用の画像を削除した。

昼に家を出ると小雪が降っていた。2月は春のようだったのに3月に入ったとたん冬に逆戻りした。早めについてパソコンのテストをする。

ない!ない! 

昨日作ったパワーポイントの画像がないのだ。1時間半のあいだ画像がなければ聞く人は退屈する。ただ話だけでその時間を持たせるほどの力量はない。「どうしたらいいのだ」と少々あわてる。
そのとき「ハッ」と思いついた。昨日ビールを飲んだときに、いらないない画像と一緒に削除したのではないかと。 パソコンの中のゴミ箱を開けてみた。

あった、あった! 

ゴミ箱を空にしないでよかった。予定の画像が出てきたのは5分前! 雪のなか、汗がでるほどの緊張だった。しかし何事もなかったように予定の時間を終えた。事前に時間をかけて努力したので、皆さんに喜んでもらえた。

●教訓! 気楽にゴミ箱に捨ててはいけない。ゴミ箱は空にしない方がよい

みわ塾 淡きくれない

2月25日(水)
久々の「みわ塾」の日。今日も昼の部に18人。夜の部に13人が来てくれた。いつものメンバーに加えて若者も数人来てくれた。おもしろかったのは親子の参加者が数組いたこと。親子断絶を心配する風潮もあるが、こんな例もいくつもあるのだ。

今回のテーマ「人類の未来」で「3世代同居」を人類の未来を明るくするヒントだとのべた。  ジジ、ババとの会話は重要なのだ。もう一つは「自然には神が宿る」、森の木それぞれに何やら霊力があるというのもだ。最近はこの話をあちこちでしており、もしかすると「みわ塾」はあやしい宗教団体ではないかと思われている。実は私はなんだかわけのわからない「八百万の神」を信じる人間なのだ。これを宗教というなら、宗教家でもいい。でもだれでもが、好き勝手に何でも信じてしまうというのは宗教になるのかしら?

お母上の歌集「淡きくれなゐ」takekiyo

そんなわけのわからない話をして帰ったら、武田くんから、お母さんが亡くなったとの電話をもらった。彼のお母さんにはPTAの頃からいろいろお世話になったし、教えてもらうことも多かった。息子とは違って凛とし、教養も大変深い方だった。歌集を頂いたこともあった。その中にいくつか息子のことを歌ったものがあった。3つほど拾い出し、ここに掲載させていただきます。

 

チベットにて如何なる思惟を経しならむ髭に覆われ帰りし息子
幼き日我が袖の陰にかくれし子いま晴れやかに花嫁と並ぶ (私が仲人をしました)
クェートの砂漠にマングローブを根付かせし十年の辛苦とを淡々と語る (向後さんのこと)

明日できることは今日やってはいけない

1月29日(木)
昼間はポカポカといい天気だった。ここ数日は霜柱があった我が庭の土も軟らかくなってきた。昨年秋に垣根の赤目樫が3本も枯れたので、植え直しをしたが、また枯れてしまった。植木職人の江口くんご夫妻にたのんで見てもらう。ついでに大きくなりすぎたハナミズキとサザンカ、カエデの木を小さくしてもらうことにした。しかしポカポカ陽気で、昔話に花を咲かせているうちに、午後になってしまい、今日はもう時間がないので、また来ます、ということになった。
こういうのがいい。時間など気にせずにおしゃべりしているうちに、「あれもうこんな時間だ」といって、仕事をあすに延ばす。長屋のご隠居さんみたいで、実にいい。江口さんには、わざわざ来てもらっているのに申し訳ないのだが。わたしが25年前にいたトルコでは諺に「明日できることを今日やってはいけない!」というのがある。最近その諺が身にしみて分かるようになってきた。先へ先へ想いを進めてはいけないということだ。

★ 2月1日からまたミャンマーへいきます。場所はこのまえと同じところ。またあののんびりとした船でイラワジ川下りをします。目的地までは船で1日、さらに小型ボートでまた1日かかります。16日に帰ってきます。

★ それまでしばらくお休みします。向こうには電気も電話もありません。もちろんインターネットもありません。13日から3日間はベトナムです。そこに住んでいる山本くんと秋山くんへの「みわ塾」の通信教育スクーリング並びに授業料徴収が目的です。

Lucy in the Sky with  おばあさん!

1月21日(水)

みわ塾の日 「我ら人類の祖先」

■今回は「我ら人類の祖先」というテーマで行った。昔ネアンデルタール人はクロマニヨンの祖先といわれていた。しかしミトコンドリアDNAを使った祖先探しで、直接の関係はないことが分かった。現代人すべての祖先は15万年前にアフリカにいた「ミトコンドリア・イヴばあさん」だという事が分かった。同時代に生きていたはずのネアンデルタール人がすべて滅びてクロマニヨン人がの子孫だけが現在も生きている。

その明暗をわけた原因は「おばあさん」の存在だという松井孝典東大教授の仮説がある。現代人の祖先には子どもを生んだ後も長生きして娘の出産を手助けする「おばあさん」がいた。他の動物にはおばあさんはいない。おばあさんの手助けで女性は多くの子どもを安全に産み育てることができる。これがクロマニヨンの爆発的な人口増加の原因である。

この人口圧力でクロマニヨンは農耕を始めた。さらに食糧をもとめて「グレートジャーニー」を始めた。ベーリング海峡をこえて北米にたどり着いた我々の祖先は、わずか1000年の間に南北アメリカを縦断して南米の端まで到着した。クロマニヨンの人口圧力の前に、ネアンデルタール人は消え去っていくしかなかった。

■おばあさん説はなかなか説得力がある。石原都知事はただちにこの説を引用して「人類で一番の問題はババアの存在だ」と発言した。そんな言葉を使ってはいけない。松井教授は尊敬をこめて「おばあさん」と言っているのに!

■午後の部は24人もの方が参加してくれた。常連の金井シゲさん、藤原さんは海外旅行中なのに。ビートルファンの坂元さんを意識して、アファール猿人ルーシーの場面で「Lucy in the Sky with Diamonds」の曲をパワーポイントに挿入して流してみたが、みなさんそれほど感動してくれなかった。アファール猿人の発掘現場にこの曲が流れていたので、「ルーシー」と名付けられたのだ。

■瀬口さんの説では上の曲名の大文字を並べるとLSDになり、あやしい環境で作られた曲だそうだ。夜間のクラスは、寒い時期なので人数は少ないが、皆さん教養が高くおそわることが多い。今回はモンゴル在住の山本千夏さんも参加。次は6月にモンゴルで会うことにした

今日はクリスマス? ユリウス暦

1月7日(水)
◆テレビを見ていたら、なんと今日が「クリスマス」だ。これはロシアの話だが、セルビア、グルジア、それにエジプトのコプト人の間でもクリスマスを祝っている。その理由は彼らはまだユリウス暦を使っていることにある。ユリウス暦はローマ皇帝ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)がエジプト暦に習って作った暦だ。この暦は1500年間も使われたのだが、4年に1回閏年を入れたために、春分の日が10日間ずれた。これを直すために1582年にグレゴリオ13世は新しいグレゴリオ暦を作った。この年の10月4日が終わると、翌日は10月の15日になった。10日間が消えたのだ。これに従わず、ずっとユリウス暦を使っているのがロシア正教で、そのずれは13日間に広がっている。

◆私はこういうのが好きだ。みんななんでも一斉にやらなければいけないということはない。お正月だって1月1日とは限らない。中国では1月22日の旧暦元旦が「春節」で、新しい年を祝う。横浜や神戸の中華街では21日深夜に新年のカウントダウンを行っており、春節は大にぎわいになる。私の通っているミャンマーでは4月の新月の日から新しい年が始まる。

◆暦というのはなかなかおもしろいものです。このホームページの科学のページに「2000年問題と暦」という文が入っています。お暇な節にお読み下さい。