布田崖線に直角貝化石が!

武蔵野段丘とその下の立川段丘との間の崖を「国分寺崖線」という。崖線の下には野川が流れている。ぶらりばクラブでは昨年4回か5回に分けて国分寺から多摩川まで歩いた。16025futagaisen01 16025futagaisen02

立川段丘の下にはもう一段青柳段丘というのがある。その間の崖を「府中崖線」という。府中崖線を下流にたどると京王多摩川駅にでる。このそばには角川映画の大きなスタジオがある。そこから下の崖線は「布田崖線」という。かなりの部分が宅地化しているが、ところどころには昔の雑木林がある。多摩川住宅の中では崖下に根川が流れている。ところどころは暗渠になり染地せせらぎ公園になっている。16025futagaisen03 16025futagaisen04

その途中になぜだかわからないが「サハラの化石」が展示されていた。説明書きを書き写す。16025chokakugai01 サハラマーブル(タザリーニ):採掘場所:サハラ砂漠
約三億年以前、地球上の大陸はパンゲアという一つの大陸と浅い海で占められていた。この化石は3億9千万年前のもので、含まれている 生物はミケリノセラスという直角貝類の亜種でカンブリア紀後期に出現してオルドビス紀に大繁栄した。この直角貝の死骸が潮に流されて、吹き溜まりに集まり石灰質の砂や泥に埋もれ、化石化して大きな石灰岩の地層になった。この直角貝類などが多く含まれる石材は、世界中に例がなく、非常に珍しく、貴重なものである。

JAXAがあった。中仙川遊歩道

東八道路というのがある。東京と八王子をむすぶ道路だが、国道20号線、甲州街道のバイパス的な存在である。本日自転車で甲州街道を国領まで行ってみたら、道路わきに中仙川遊歩道との標識があった。仙川は知っているが中仙川というのはしらかなったので、自転車で入ってみた。国分寺崖線のあたりかもしれないが、崖が続いている。しばらく走ると中央高速道路にでた。この川は先日行った深大寺が水源みたいだ。 160722nakasengawa01

さらに台の上に上がってさらに進むと東八道路に出る直前にJAXAのビルが見えた。こんなところにJAXAがあるとは知らなかったが、昔の電波研究所か何かを統合したものらしい。あとで調べてみよう。本当の仙川を渡って家に戻ったが、行きは1時間ちょっとだったが帰りは3時間ぐらいかかった。160722JAXA

ぶらりバークラブ 愛染川跡

 今年9回目のぶらりバークラブ。今回はお岩さんのお墓、染井霊園など納涼ツアーがテーマだった。しかし珍しく涼しい日で、楽しく歩くことができた。今年最高の人数14人が参加してくれた。若者もおり、平均年齢がふだんよりもだいぶ低くなった。

160716komagome 集合場所は駒込駅東口改札口。この場所は旧愛染川の流路だった。両側の商店街を見れば大体わかるが、駅構内に貼られた地図を見たら、はっきりわかった。ここが北区と豊島区の区界であることが示されている。これはいい。皆さんに川跡の証拠は区界!というのが浸透した。その後、武蔵野女子高校の下の細い路地の両側の住居表示を見ると北区と豊島区。この細い道が昔の川であることが分かった。

 この細道を出たところにお岩通りがある。四谷怪談のお岩さんだが、明治期にお墓のある妙行寺がひっこして来たのだそうだ。なんだ、そんなことか。ついでにお岩さんと夫の田宮伊右衛門は、歌舞伎とは違って大変仲の良い夫婦だったと田宮家では伝えら得ているそうだ。四谷怪談はただの怪談話だったそうだ。なんだ!…でもよかったよ。

東京も豪雨 天皇さまが退位だって?

東京も豪雨。昔はかなり大雨が降ったこともあるが、近年東京で豪雨ということは少なかった。しかし久々の大雨で、街中は洗われてきれいになっているような気がする。我が家は高台にあるので水の心配はないはずなのだが、舗装のへっこみがあるようで、路地は長靴をはかないと出ることができない。

夕方すこし止んできたので、急いで区役所に行って都知事選挙の期日前投票をする。まだ選挙公報も来ていない段階だが、来週は大変忙しいので早めに投票。私にとって、長く考えても考えは変わりそうもないので、期日はいつでもオーケー。さすがにまだ投票する人は少ない。立会の人も退屈そうだった。

参議院選挙の後、何かが起こりそうだと思っていたら、案の定「天皇の生前退位」という大問題が出てきた。一般の人にとっては
「もう十分に仕事を果たされたのだから、ゆっくりお休みになって欲しい」
というのが人情だ。しかし法律では生前退位はできないことになっている。生前退位を実現するためには、憲法の第一条を変えなければならない。これならだれでも憲法を変えた方がいいと思うだろう。

天皇を政治に利用してはいけない、そえこそ憲法に書かれている。しかし近年政府はオリンピック招致にも皇族を利用した。高円宮妃のスピーチはすばらしく、それで誘致が成功したとも言われるぐらいだった。天皇は皇族が政治利用されたと危惧を抱いておられるという報道もあった。しかし政府はなりふり構わずオリンピック誘致を成功させた。
「天皇がお気の毒ではないか! 憲法をかえてあげましょうよ!」
という国民の声が聞こえてくるのを政府は待っているようだ。

天皇さまが直接おっしゃるはずはない。どこかの役所がタイミングを見てマスコミに流したのだろう。マスコミだってこんな重大なこと根拠もなく流すはずはない。NHKの会長は常々
「政府がNOということを流すはずはない!」
と言っていた。ということは政府は了承しているということ。
世の中には頭のいい連中がいるものだ。拍手をしたくなる。

お岩さんの墓は巣鴨にあった!

map014colorunagi160714oiwa05今週のブラリバークラブは納涼ツアー! 染井墓地や四谷怪談お岩さん探訪という企画だ。もちろんブラリバーだから「リバー」の跡も歩くのだが、今回はそっちは付け足し。

四谷怪談というからには四谷だろうと誰もが思う。四谷にはお岩稲荷がある。さらに新富町だったかにもお岩稲荷がある。新富町の方は、昔の芝居小屋があった場所だ。お岩さんお芝居をやるときには必ずお岩稲荷に詣でないと悪いことが起こると言われたが、四谷まで行くのは大変なので、芝居小屋に近い新富町にも作ったということらしい。

今回行くのは西巣鴨。ここのお寺にお岩さんの墓がある。都電の西巣鴨駅ふきんの通りを「お岩通り」と称しているが、繁栄の兆しは全くない。なぜここにあるかは簡単で、明治の時代に四谷から集団移転して、この辺りがお寺団地になったからだ。まあたいした由来はない。境内に入るとすぐに「ウナギの供養碑」があった。今回ウナギが大嫌いのTAGUCHIさんが参加するとまずいことが起きそうだ。

本日は夕方から昔の高校の生徒の集まりがあった。「志摩という国」を持ていって、威張ってきた。少しだけ権威はましたかと思うが、相変わらずうるさいジイサンの評価は変わらないな。みんな元気で世界で活躍している。いいなあ、と思う。

 

朋あり たくさん来たり!

16-703soccor最近すっかりぼけているので、お誘いにはついいい返事をしてしまう。普段ほとんど予定はないのだが、ときどきお誘いがかかるが、メモも見ないですぐに約束をしてしまう。カレンダーメモを一つにしておけばいいのだが、つい電話の脇、パソコンの脇にメモしただけでメインのカレンダーに書き忘れてしまう。昨日カレンダーの予定欄を見たら、3時に北海道からの友人と会うことになっている。しかし電話脇のメモには1時から清瀬高校サッカーのOB会。パソコン脇のもう一つのサッカーの集まり。ユニフォームを届けることとある。清瀬サッカー部はかの高田先生が見えることになっているので、顔を出さないわけにはいかない。

ちょっとあわてたのだが、とりあえずユニフォームは朝早く届け、集会には欠席を連絡。もう一つのサッカーOB会が清瀬であるので、北海道友人に清瀬に来てもらうことする。結果としてはまずOB会にでて、そのあと清瀬で友人たちとあい、夕方からはサッカー部OB会懇親会の店に北海道勢と行くことにした。懇親会の席は別だったが、それぞれ知り合いに出会い、行ったり来たりする。サッカーOG3人が、「ミワさんの友人に田中さんっていません?」と聞いてきた。北海道グループに田中さんがいたので、冗談に「この人じゃないか?」と言ったら、「あれ、なんとかちゃんじゃない!」ということで、冗談が本物に。

両方のみなさんには申し訳なかったが、結果としてはシャンシャン!こんなにうまくいくことはなかなかない。これからちゃんとカレンダーに確実にメモをしておこう。・・・ということもきっと忘れるだろう。

 

お富士さん 田子山富士

東上線の志木市に敷島神社がある。昔は新河岸川から段丘の上に立派に見えただろうが、いまは福祉施設ができたので、下からは見えない。昔は神社の敷地にどどーんと富士山が見えていたろう。

前からこの富士さんはすばらしいと思っていたが、先日この富士さんを整備して町おこしに使おうと市民が立ち上がったという記事を見つけた。7月1日は金曜日なので1日ずらして土曜日に山開きをおこなうことになったようだ。

ちょうど枝豆を持ってきてくれたTAGUCHI さんを誘って行ってきた。よく整備され、登ることもできた。名所ができた感じで志木市にとってはよかっただろう。写真を載せておきます。160702tagoyama01 160702tagoyama02 160702tagoyama03 160702tagoyama04 160702tagoyama05 160702tagoyama06

お富士さん 山開き 

7月1日は富士山の山開き。富士吉田の北口浅間神社も今日が山開きだが、静岡県側の本宮浅間神社は10日が山開きだそうだ。まあ昔から富士山の山開きは7月1日だから東京近郊のお富士さんもこの日に山開きが行われる。最近はお富士さん(富士塚)に登ることができるのはこの日だけになった。なので私は忙しく各地のお富士山を回らなければならない。・・・別に「ならない」の理由はないが、家にいても落ち着かないので一日中駆け回っているだけの事だが。いや駆け回ったのは過去のことで、今年は自転車。

1番目:池袋富士。池袋の駅から離れたところにある。東上線の北池袋の駅からは近い。この富士さんは形がよく、富士講の石碑も多い。何年か前の山開きで高野山のお坊さんと一緒になったことがある。山頂で長く祈っておられたが、お坊さんがお宮に参っていいのですかと質問したら、「神仏は同じものです。」と答えくれた。西行法師も伊勢参りをして「なにごとのおわすかは知らねど、かたじけなさに涙こぼれる」と書いている。あんまり気にしなくていいのだ。神社の参道では朝顔市が出ている。爽やかでいい!160701ikebukuro01s 160701ikebukuro02 160701ikebukuro03

2番目:十条富士。私の知る限りでは東京の富士の中で一番の賑わいがある。十条駅から縁日のために作られたような広い道路の両側に屋台がびっしりと並んでいる。学校が終わっていないのでまだ子供たちが来ておらず、人出は少ないが夕方からは身動きが取れないぐらいになる。最近こんなにぎわう縁日は少ない。さすが演芸の町(篠原演芸館がある)、下町的だ。目の前は道幅の狭い岩槻街道が通っている。まえから拡張工事の計画はあったが、ついに工事が始まったようだ。オリンピックに合わせるために、来年はこのお富士さんは取り壊されるようだ。今年がこの姿の最後の見納め!160701jujofuji02 160701jujofuji03 160701jujofuji04 160701jujofuji05

3番目:江古田富士:西武池袋線の駅裏にある。国指定の重要文化財になっている。都内で重文の富士塚は江古田、長崎、・・・富士の3つだ。テレビで紹介されたようで大勢の参詣登山がなされている。私も久々に登ってみるが富士山の溶岩が積み重なったお富士さんはなかなか気分がよい。合目石が新しくなっている。大天狗小天狗の像もなかなかかわいい。本日は滝に水が流れている。たいへん気分がよい。縁日はなし。江古田の駅前の学生街の喫茶店!でこのブログを書いている。江古田には日大芸術学部、武蔵大学、武蔵野音大などハイソな大学がある。160701egota01 160701egota02 160701egota03

選挙 広報がまだこない!

もう期日前投票が始まっているが、まだ広報が届かないので候補者が誰だかわからない。街中の掲示板は候補者のポスターが貼ってあるが、こんなのあり? (下の4枚)というようなのもある。比例区に誰が立候補しているのか、党名を入れるのか? あんまりよく解らない。160630senkyo01 野党統一候補ってのがいるとのことだったが、東京では野党乱立という感じ。一人区では統一候補になっているのだろうが、我が家付近ではできそうもない。一人区へ応援に行こうかな。

新聞、テレビではもう議席が確定したとのような報道。改憲勢力が3分の2を越える勢いだそうだ。なんでそんなことわかるのか? 英国のことを思えば、予想と言うのはあんまりあてにならないけど。

まあ3分の2になって国民投票が行われても、大変革というのは日本人には合わないような感じ。日本人が、英国のように平気で大変革をするとは思えない。国民投票になっても、日本人は現状維持を判断するだろう。そう思って心を少し平穏を保っている。

八幡塚古墳、二子山古墳

NHKの歴史秘話ヒストリア(?)で井上あさひさんが群馬県の古墳を紹介していた。高崎市にある保渡田古墳群は私がいつも通っている榛東村のすぐそばにある。何年も通っていながら、知らなかった。本日大急ぎで行ってみた。車を手放したので、高崎からレンタカーを6時間借りた。5400円、ガソリン代は350円だった。車を持っているいるよりも必要な時に借りたほうが効率的だな。160626hachimantuka2 160626hachimantuka

高崎駅から30分ほどで、保渡田という場所につく。土屋文明記念館のわきに写真のようなふき石がむき出しの前方後円墳が見える。先日みた山の上にある長野県の森将軍塚古墳とは違い、平地の古墳はなかなかいい。同じように石がむき出しになっているが、こちらの方が石を葺いた年代が古いので趣がある。さらにNHKで紹介していた埴輪の人物がいい。160626king01 160626uma-shika

玄室には石棺が残っているが、中はみな盗掘されているので、だれが埋葬されていたかは不明。5世紀のものらしいが、榛名山の噴火による火山灰に覆われていたので保存状態はいい。群馬にはこの場所以外にも多くの古墳が火山灰に覆われているらしい。かみつけの(上毛野)は古代の大きな国だったことがわかる。彼らの装飾品などから朝鮮からの渡来人グループだったとも記されている。160626hutagoyama

日本人騎馬民族説はとっく葬られた説とのことだが、ここの古墳や遺跡を見るとやはり日本人は朝鮮経由で大陸から移動してきたことがわかる。今の朝鮮人を悪く言う日本人が多いが、しょせん同じ祖先をもつ兄弟同志じゃないか。継体天皇のお母さんは朝鮮人だと現天皇様も言っている。同じご先祖様をもつ民族同士、仲よくすればいいのに。

 

EU 崩壊か?

英国のEU離脱が本当になった。もめても最後には元の鞘に収まるとだれもが思っていた。離脱したら大変な不利益が出ることはわかっているからだ。日本では、本気で離脱すると思っていた人は皆無だったろう。いや安倍さんだけはG7の時にリーマンショック級の変化が起こると言っていた。安倍さんはもしかすると預言者かもしれない。

浜先生が言っていたが、イギリスは海賊国家で、大陸の農耕国家と相入れることはない。そのうち壊れることは目に見えていた。ショックを受けすぎだよと言っていたのは、なるほどと思った。浜先生はわが戸山高校のOGだ。なかなかおもしろい。

確かに日本だけがショックを受けている。当のイギリスでさえ株価の下落は4%なのに、日本は8%、スペインは13%下がっている。本家がそんなに下がっていないのに、はるか離れた日本は騒ぎすぎだというのは本当なのかな? 要は日本は何かが起こると経済にどう反映するかだけを考えるからではないかとの指摘も確かだ。

安倍さんの自信に満ちた、「この道を前え!」 というのが本当に聞こえる。このままいくと参議院選挙は安倍さんの圧勝になりそうだ。何とかしたいが、我が力ではいかんともしがたい。

都知事選挙 副知事ではだめなの?

桝添さんを総タタキをしたら、うっぷんが晴れたのか、あっという間に追及はなくなり選挙の話に変わった。マスコミってそんなんでいいの? 疑問はちゃんと検証してよ。

英国ではEU離脱問題で揺れていたが、なんと離脱反対の若い議員が離脱派のジジイに殺害されてしまった。英国は、「大英帝国を懐かしむジイさん派」と若者の「二番でもいいじゃない派」の戦いらしい。離脱したって昔の栄光が取り戻せるわけはない。ジイサンたち頭を冷やしたらと思っていたが、直接行動に出てはいけないよ。

この同じ流れ、アメリカのトランプ大統領候補と同じ構図。さらにわが安倍政権もジジイたち優遇政策で、若者にしわ寄せがどんどん来ている。ここは「二番じゃいけないの?」と言って年寄りのひんしゅくを買った蓮舫さんの出番なのだが、きっとジイサンから(すでに出ていた)日本人じゃないとか言われるに決まっている。

ところで、都知事だけど選挙をすると50億円もかかると騒ぐ人がいる。そのうちにお金がかかるから選挙はやめて、天皇が任命すればいいなんてこちになるかも。そうなっては民主主義はなくなる。ところで、東京都には副知事というのは数人いる。彼らは知事に異変があったら代理をするのかとも思っていた。アメリカの副大統領は大統領が倒れたりしたらその場で宣誓して大統領の任期まで務める。東京都の副知事もそうすればいいのに。50億円かからないしきっと彼らの方がうまくやってくれるよ!

これですべてうまくいくけど、きっと「選挙で選ばれていないもん!」と言われるだろう。「そうだ次からは副知事もセットで知事選挙をすればいい!アメリカ大統領のように」 東京都ぐらい規模が大きくなると知事一人で決済するのは大変だ。とりあえずオリンピックで旗を受け取るのに知名度が高い知事とか実務経験豊富な知事とか、5人ぐらいをまとめた知事候補ってのを選びたいな。

ちょうどハンマー投げの室伏選手がトレーニングを再開したというニュースが流れた。もうオリンピックはムリだから、オリンピック担当知事。実務は現在の副知事さんにやってもらいますとか言って出れば当選するよ! これはいい考えだと思うが、ジジイのたわごとと却下されるだろう。そうだよ、若者が考えるんだよ。シールズのみなさん頑張って!

舛添さん、辞めさせられた!誰に?

何だったのというぐらいにあっけなく舛添さんが都知事をやめた。都民、マスコミの勝利だとはしゃいでいるが、私はあんまりすっきりしない。舛添さんの人品人柄は「せこい」けど、それは知事をやめさせるほどの悪いことなの?? 本人が言うように法的にはほとんどが問題ない。ホテル三日月で会議が行われたかどうか、それだけが問題。家族旅行でした。処理を間違えました、ごめんなさい! と言えばすんだ話。これまでたくさんの政治家がこれですんでいたのに。

自民党、公明党はなんとかシャンシャン!で行こうと思っていたのに、舛添さんが粘るものだからしぶしぶ引導を渡さなければいけなくなった。下手をすると自分のところに飛び火していけないので、大急ぎでみんなないことにした。都議会が終わったら何の追及もなくなった。彼らからすれば、もう終わったこと! なのだろう。もう追及どころではなく次のステップ。誰を次の知事にするか大騒ぎ。

小池百合子、 蓮舫 の名前が取りざたされているが、この人たちは皆ダミーで、奥の方で様子見している大物がいることは明明白白。インターネットでは奥にいる大物はどうもオリンピック委員長と言われている。国立競技場でケチをつけた舛添さんが嫌い、女の政治家はさらに嫌いという人らしいので、自民党から出てくる人は石原息子しかいない、というのが裏の話とか。なかなか説得力のある説だが、野党から誰が出るかによっては、話は変わりそうだ。

ところでそれとは話は違うが、舛添さんが終わったら次は甘利大臣のわいろを取上げるのがマスコミの仕事だろうに。なぜお金はもらったが、適正に処理していると言えばそれでいいのか? もっと追究してほしい。舛添さんよりもはるかに人品人柄がいやしいじゃないか。さらに嘘をつくことをマスコミは取り上げていたが、安倍さんの天下に公言したウソは無罪放免なの?? 世の中にどれだけ悪影響を与えたか、サミットで世界に以下に恥さらしをしたか、もっときっちり追及してよ。

今回の騒動は週刊文春に始まる。世の中がどっちに動いているかを察知すると、マスコミはみな週刊誌情報に飛びついた。そして「溺れる犬は叩け」とばかりに、舛添さんのプライバシーまで暴き叩きのめした。舛添さんに同情すると自分もたたかれると思ったのではないか。まったく小学生のいじめの構造とよく似ている。舛添擁護のマスコミが一つもない、これはけっこう恐ろしいことだ。マスコミは権力を持っている。ただただ、「弱きをくじき、強きを助ける」ことでいいのか。背後にある何かを掘りだすのがマスコミの役目だろうに。

マスコミに逆らうとどうなるか、よく解った舛添事件であったと言える。ワイドショーで、舛添さんはもう日本にはいられないでしょうね!などと言う解説者もいた。マスコミは井戸端会議じゃないんだ!

若狭で考えた! 神功皇后

我らの親の時代「三韓征伐」をした「神功皇后」は日本の英雄だった。明治初期、すべてのお札の肖像画は神功皇后だった。日本の朝鮮支配の根拠は神功皇后の業績にあった。明治以前、彼女は初代女王卑弥呼であるとも信じられていた。武運の神である八幡神(第15代応神天皇)の母親であることから武士や軍隊からも支持され、第2次大戦前まではスーパーヒロインであった。

しかし第2次大戦後、歴史書とされていた古事記・日本書紀は抹殺され神功皇后も卑弥呼も教科書から消えていった。朝鮮の歴史に朝鮮全土を古代日本が征服したという記録もない。子どもは15か月もお腹の中にいたとか、夫の仲哀天皇を殺してしまったとか疑惑が多く出て、実在人物ではないとされてしまった。今は年配の人に聞いても「だれ?その人?」という感じだ。でも私は神功皇后=卑弥呼という日本書紀の記述がどうにも気になる。

話を古事記に戻す。

ヤマトタケルの次男、仲哀天皇(第14代)は北九州の香椎宮にいた。なぜ天皇自らがここにいたのか不思議だ。神功皇后が神がかりになって天皇に「朝鮮を征服するように!」と伝えた。しかし仲哀天皇は無視して琴を弾いた。お付きの武内宿禰が天皇の様子を見に行くと、琴が鳴りやみ、天皇は亡くなっていた。神功皇后は自らが武装して朝鮮に向かう。住吉のかみさまは魚に命じて皇后の舟を一気に朝鮮に運ばせた。さらに波は内陸まで侵入した。驚いた新羅の王は日本に従うことを了承し、百済も高句麗もみなそれに倣った。これが三韓征伐である。

三韓を支配下におさめた神功皇后は、臨月のお腹に石を巻いて、生まれるのを遅らせ、凱旋後の北九州の宇美で子どもを産む。この子がのちの応神天皇である。普通に考えたら、朝鮮遠征中に授かった子どもだろうが、それじゃ我が子を天皇にする根拠がなくなる。きっと遠征前に授かったよう帳尻り合わせをしたのだろう。私はどうも武内宿禰という腹心の部下が怪しいと考えるが、それはゲスのかんぐりというものだ。

さて神功皇后は留守にしていた大和へ帰還することになったが、そこでは天皇のいないのに乗じて権力争いが起こっていた。皇后は一計を案じて「子どもは亡くなったので棺を持って帰る」と宣言して、瀬戸内海を渡って浪速に向かった。待ち伏せをしていた忍熊王との間で激しい攻防が行われた。皇后軍の将軍、武内宿根は相手を琵琶湖まで追いやる。忍熊王は湖に身を投げた。

神功皇后は大和に入って天皇家の政権を復活する。この時に天皇、当時としては大王になったとする説があるが、詳しくはどこにも記していない。武内宿禰は、亡くなったとされる御子をつれて若狭へ行き、仮宮殿をたてる。そこに気比神社の神が出てきて、名前を変えようという。

もしかすると本当に亡くなり、棺だけだったのではないか。だからどうしても代理人が必要だった。その代理人の名前は「イザサ和気大神」で、気比神社の神さまと交換したことにしたのだろう。もとの御子の名前がどこにもないのは、もともといなかったからではないか??

気比神社での名前の交換! なんの意味か分からなかったが、なんとかつじつまの合う話になってきた。旅の途中、時々立ち止まって考えてみる…現地集中思考は大事だ。これからは少しゆっくり休み休み歩いてみよう。