1月21日(水)
みわ塾の日 「我ら人類の祖先」
■今回は「我ら人類の祖先」というテーマで行った。昔ネアンデルタール人はクロマニヨンの祖先といわれていた。しかしミトコンドリアDNAを使った祖先探しで、直接の関係はないことが分かった。現代人すべての祖先は15万年前にアフリカにいた「ミトコンドリア・イヴばあさん」だという事が分かった。同時代に生きていたはずのネアンデルタール人がすべて滅びてクロマニヨン人がの子孫だけが現在も生きている。
その明暗をわけた原因は「おばあさん」の存在だという松井孝典東大教授の仮説がある。現代人の祖先には子どもを生んだ後も長生きして娘の出産を手助けする「おばあさん」がいた。他の動物にはおばあさんはいない。おばあさんの手助けで女性は多くの子どもを安全に産み育てることができる。これがクロマニヨンの爆発的な人口増加の原因である。
この人口圧力でクロマニヨンは農耕を始めた。さらに食糧をもとめて「グレートジャーニー」を始めた。ベーリング海峡をこえて北米にたどり着いた我々の祖先は、わずか1000年の間に南北アメリカを縦断して南米の端まで到着した。クロマニヨンの人口圧力の前に、ネアンデルタール人は消え去っていくしかなかった。
■おばあさん説はなかなか説得力がある。石原都知事はただちにこの説を引用して「人類で一番の問題はババアの存在だ」と発言した。そんな言葉を使ってはいけない。松井教授は尊敬をこめて「おばあさん」と言っているのに!
■午後の部は24人もの方が参加してくれた。常連の金井シゲさん、藤原さんは海外旅行中なのに。ビートルファンの坂元さんを意識して、アファール猿人ルーシーの場面で「Lucy in the Sky with Diamonds」の曲をパワーポイントに挿入して流してみたが、みなさんそれほど感動してくれなかった。アファール猿人の発掘現場にこの曲が流れていたので、「ルーシー」と名付けられたのだ。
■瀬口さんの説では上の曲名の大文字を並べるとLSDになり、あやしい環境で作られた曲だそうだ。夜間のクラスは、寒い時期なので人数は少ないが、皆さん教養が高くおそわることが多い。今回はモンゴル在住の山本千夏さんも参加。次は6月にモンゴルで会うことにした