東京メトロの茗荷谷駅はおかしなところにある。地下鉄なのにホームの先端は地上に顔を出している。大半の人はメインの改札口を出るので、トイレの脇に小さな出口があることは知られていない。登校時には拓殖大学の学生がと織るかもしれないが、谷底に降りると上り返すのが大変だから、学生は敬遠しているかもしれない。実態を見ていないから何とも言えない。まあ平日はだれも出ない。 坂を下って茗荷谷へ出るところに縛られ地蔵がある。本日は林泉寺の工事中で地蔵さんはどこかへ移されているが、私は何回か見たことがある。縛られ地蔵は葛飾水元の方が本家らしい。あちらは正当に荒縄で縛られているが、林泉寺の方はビニールひもで巻いてあった。 林泉寺を過ぎ、拓殖大学正門で右折して、なんと地下鉄のガードをくぐる。茗荷谷は地下鉄よりも深い谷なのだ。ガードの先に藤寺があり、その脇をとてつもなく急な坂が突き上げている。富士見坂ともいうそうだ。茗荷谷から台地に上がる道はこれしかないので、タクシーも上がるが今にも裏返しになって落ちてきそうだ。(ちょっとオーバーか?)坂を上がると春日通りを隔てて向こう側が緩やかに下がっている。播磨坂と呼ばれる桜の名所だ。坂をくだると昔は小石川(礫川)が流れていた。その対岸には赤ひげ先生の小石川養生所(現在は植物園)があった。 ここは立派な峠。むかしサッカーの皮ボールや皮靴を作るYASUDAという店があった。私たちは何回も修理に通ったものだ。いまは屋上に白黒のボールを載せるビルになっているが、靴屋はとっくになくなった。でも昔のサッカーマンには懐かしい場所なのでYASUDA峠にしようかなとも思っているのだが。
都内峠越え 播磨峠!
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