大崎高校の前に戻って大原通りをさらに進む。緩やかに曲がって通りは国道一号線に出た。そこは中延駅。都営線と東急線の両方の駅があった。ここで電車と思ったが、まだ1万3千歩しか歩いていない。国道を馬込まで歩くことにした。ほぼ1キロ、15分だ。
ところが国道一号線は立合川を埋め立てた立合道を越えたところから上り坂になっている。日本橋から13キロの表示柱のあたりで最高点になり、後は馬込に向かって緩やかに下っている。
これぞ、国道1号線の何番目かの峠だ。しかしその近くの方がもっとはっきりした峠になっているだろうと考えて、すこし歩いてみると朋優学園の先で、見事な峠に突き当たった。これはすばらしい。朋優峠と命名する。
午後3時頃で馬込側から日が当たっている。坂は西側に下っている。近くに富士見小学校があったので、もしかするとこの坂から富士山が見えたかもしれない。立会川から登ってくると正面に富士山、という風景を思い浮かべる。東京の百峠の人るにはなるだろう。
近くにはいい上り坂がたくさんある。でも登りきったところが台地になっているのでは峠にならない。逆に坂を下がってくるとすぐに反対側の上り坂に出る場所がある。これを「逆峠」と名付けようかと思っている
満足して、馬込に下る。馬込駅は国道一号線と環七道りが交差する場所にある。国道が上を通るので、駅は陸橋の下から入る。周りには人家も商店もなく、お茶する場所ははない。残念。都営線にのって蔵前にいく。本日田口会の忘年会。都営地下鉄線ばかりだったので交通費はかからない。年寄りの道楽として、都内の峠道探しはなかなかいい。