備前には一宮が3か所ある。ものの本は2か所だが、一宮専門家の賀曽利さんと相談し西大寺の安仁神社を加えて3か所にした。本日は3か所の中で一番行きにくい石上布津魂神社に挑戦。岡山の観光案内所でいろいろ聞いてみたが、どうも岡山市と赤磐市の境にあるので岡山市はあまり宣伝をしていない。
津山線の金川駅から行くのが最も近い。たぶんバスがあるだろうとのことだったので、とにかく行ってみた。コミュニティバスはあった。でも一日に3本で、予約制だそうだ。12キロもあるので歩くには遠すぎる。タクシーしか手はない。もう年寄なので片道だけタクシーを使った。
タクシーはどんどん山の中に入っていき、岡山市と赤磐市の境を越える。宮司さんの家は岡山市にあったが、神社はさらに3キロ行った赤磐市にあった。タクシーを下りたところに杖がたくさん置いてあった。そこから山道が始まった。10分ほどで手水舎があり石段上に社殿があった。「なんだたいしたことない」と思った。
ところが本当の神社は今の奥社でそこからさらに山登り。まあ10分ぐらいだから、山登りというほどではないが、お宮参りだとたかをくっているとけっこう大変だ。奥宮は磐座のうえにある。昔の神社形式だ。しかし今の時代、こんなところまで来る人はよほどのもの好きだろう。
でも来る人が少なければご利益の分け前も多いかもしれない。ちょっと得した感じだ。帰りはヒッチハイクを試みようと思ったが、車が来ない。1時間ほど歩き集落にでたところでおじさんが乗せてくれた。駅まで連れて行くよと言われたが、着いたところは瀬戸駅。岡山駅に戻って津山線にのり、タクシーにのった金川駅経由で津山駅に着いた。もう薄暗くなっていた。