隠岐一宮:由良比女神社

西の島の港は別府港だが、町の中心は浦郷で、隠岐一宮はここにある。浜に出ると写真のように、女性がイカをとっている姿を描写している。この神社には「イカ寄せ」の伝説がある。写真左の「番小屋」はイカが寄せてくるのを見張る小屋だそうだ。昔は大量のイカが寄せてきて、大金持ちになった人もいたそうだが、いまはここへイカが集まることは少なくなった。

由良比女はここ隠岐の島の建国に功績のあった比女だが、どんな神様なのかはよくわからない。もともとは知夫里島に神社はあったが、いつの時代からか浦郷に移ったそうだ。「土佐日記」には「ちぶりの神」となっているので、本土に近い知夫里島にあったと考える根拠になるだろう。

社殿は実に立派。出雲大社に近いので、出雲大社の本殿に似ているが、正式には隠岐造りだそうだ。出雲に似ているのではなく春日大社本殿に似ているのだそうだ。まあどっちでもいいが、なかなか立派。昔の隠岐の繫栄がしのばれます。狛犬は隠岐神社などにあった逆さ狛犬ではなかった。隠岐はみな「逆さ狛犬」の大発見と思っていたが、ちょっと残念。

隠岐島 一宮巡り 雪崩高校生

先日、まだ一宮めぐりは完了していないと賀曽利さんに言ったら、「どこがまだですか?」と聞かれた。「隠岐の一宮はまだなんだ!」と伝えたのが2月の末。3月の4日だったかに賀曽利さんから電話があった。「イッヒッヒ、いま隠岐の一宮の前にいるんですよ!」

私は桜が咲く頃を計画していたので、先を越された。残念! 彼はもう何回も全国一宮巡りを繰り返しているので、悔しがることもないのだが、でもちょっと悔しい。私は明日から隠岐に行く。隠岐の一宮は島前、島後の島に二ヶ所ある。さらに中ノ島に隠岐神社もあるそうだ。それらを全部回ってこようと思っている。

ルートは羽田から出雲空港、出雲空港で乗り換えて島後の隠岐空港にいく。安売り切符がないので結構交通費はかかる。

というような事を書いていたら、那須で高校生が大勢雪崩にあったというニュースが流れている。「雪崩注意報が出ていたのに!なぜ強行したのか」と疑問がていせられている。そんな論調は当然あるだろう。

私が引率者だった時、「これぐらいの吹雪くらいは大丈夫!」と判断してラッセル訓練をやっていた。テレビで見ると潅木も生えているのでそんなに大きな雪崩が発生することはないと判断しただろう。他人事とは思えない。高校生たち、気の毒に、かわいそうに。申し訳ない!