四国遍路第4弾-3 第33番へ

高知の市街は浦戸湾の奥にある。ちょうど東京湾と同じ形態だが、入り口はごく狭く浦戸大橋がかかっている。桂浜に行くにはこの橋を通るのだが、大型船が湾に入るために、橋げたはとてつもなく高くなっている。歩く人にとっては難所だ。そこで昔からの渡し船が活躍している。県道フェリーなので無料だそうだ。長浜渡し場では毎時10分に発着する。 150923-332150923-331

第33番 雪蹊寺

種崎渡船場からまっすぐに15分ぐらいあるくとスーパーがある。みかんやブドウなど果物を買う。店の前で果糖を補給する。船で一緒だった富山県のご夫婦は「帰ったら三下り半だな」と言いながら先に行った。私はちゃんとご機嫌を取っているので、心配はないかな? 長いこと一緒に歩いていると、どのご夫婦にももめ事は出る。150923-333この写真は自撮り棒を使って新しいデジカメでとった。隣には三下り半ご夫婦がいたのだが、「撮って」とお願いできない感じだったので・・・。みかんあげたら2つとも旦那が持って行った。 150923-334 150923-335人生即遍路・・・山頭火!

本日はこれにて終了。春野町の総合運動場にあるホテルに泊まる。西武ライオンズが春季キャンプを張るホテルなので立派かと思っていたが、いまは二軍しか使っていないそうだ。エレベーターもない。食事は二軍選手用か、カツオなどおいしいのだが、量が多すぎて食べきれない。ごめん。天気が怪しくなってきた。

四国遍路第4弾‐3 32番まで

本日で3日目終了。天気は連日快晴だが、夕方から少し怪しくなってきた。高知駅前のホテルに泊まった。連休中なので早めに予約しておいてよかった。満室のようだった。セルフサービスで無料の朝食をたべて、はりまや橋まで歩く。ここから奥さんは土佐電鉄の路面電車で「美術館前」まで行き、31番の竹林寺へ向かう。ここは五台山という中国の有名な名山の名前をとった山の上にある。途中あった人が「自転車ではいけない」と忠告してくれたが無視して登ってみたが、忠告に従うべきだった。押すだけでなく担がなければいけない場所もあった。自転車は重い。150923-311 150923-312 150923-312A第31番五台山 竹林寺

五台山(145m)の上には牧野植物園がある。牧野富太郎は土佐の出身。世界的には坂本龍馬よりも有名な学者さんだ。我が都立大学にも巻の標本館があった。自転車を押し上げて園内の遊歩道をしばらく行くと、登り口であったオランダ人にあう。彼はもう何年もお遍路のために日本に来ているとか。仏さんのことは私よりも詳しい。でもキャノンさんは…というのが分からなかったが、だいぶしてから観音さんだと分かった。ムムー!150923-313 150923-314 150923-315 150923-31631番竹林寺は日本三文殊の一つだそうだ。あと二つは・・・素晴らしい五重塔がある。また本堂に上る石段の周りはすばらしいモミジ。いまは緑だがあと少々で紅葉する。京都の神護寺に匹敵する美しさだろう。

下りの遍路道は自転車では無理なので、奥さまが自転車で車道を下りる。私は石段をオランダ人と一緒に下る。川沿いにでるとまだ奥さんは来ていない。坂が急すぎて、ブレーキを握っていると握力がなくなって、休み休み来たからだそうだ。自転車も楽ではない。下田川沿いには「浜口雄幸」の碑がある。土佐は明治維新に多くの人材を送った。

第32番 禅師峰寺(ぜんじぶじ)

下田川を3キロ下り、高速道路をくぐると左手に石下トンネルが見える。抜けると十市池、その向こうに八葉山があるが、たぶんその上に禅師峰寺がある。登り口で車道と遍路道に分かれる。自転車を置いて遍路道を15分ほど登ると、珍しい石の前に立つ不動明王に出会う。ここは石の寺で、境内は石だらけ。150923-321 150923-323 150923-324 150923-325境内は大変眺めがいい。遠くに浦戸大橋が見え、桂浜の丘が見える。昔潜水艦を個人でつくった竹内静夫さんに会いに宿毛まで行ったことがある。亡くなった後は彼の潜水艦荒天号は桂浜に飾られている。私にとっては坂本龍馬像よりも気になる記念物だ。同じ遍路道をくだり、桂浜に向かって長い道を歩き始めた。曽良はうす曇りだが、蒸し暑く奥さまは機嫌が悪くなってきた。