明日は大晦日、27日はお正月

 昨夜は地平線会議、454回目の報告者の大西さんが「新年おめでとう!」とモンゴルの美しいデェール姿で登場した。
「なんでいまごろ?」
と思ったが、モンゴルの旧暦では26日が大晦日、27日がお正月だという。モンゴル人はこの暦で新年をお祝いするという。お正月は毎年異なった日になる。昨年は2月9日だった。
 
 青い空と草原のイメージと異なって、ものすごい大気汚染のウランバートルらしいが、大西さんの爽やかさは際立っていた。モンゴルの人たちとのかかわり合いをのべ、いまはモンゴルの雑誌に連載を持つまでになった夏奈子さんの活躍は、もとモンゴル大使の花田さんも絶賛してくれた。昨日はモンゴルとの国交樹立45周年の記念日だった。いい地平線報告会の企画だった。

今朝調べてみたらモンゴル暦はチベット暦をアレンジしたもののようだ。
2017年は
2月26日 大晦日「ビトゥーン」(朔日)
2月27日 お正月「ツァガンサル(白い月)」(二日月)
中国の春節(1月28日)よりもほぼ1ヶ月遅れている。
昨年は2月9日がお正月だった。そのときは春節(2月8日)とほぼ同じ。

モンゴル暦はチベット暦に準じた太陰太陽暦だが、本来の「月」の出を基準にしているので一日遅れになっているようだ。私もトルコで体験したが、月が出たかどうかは塔の上で観測する宗教者が決めていた。
旧暦のお正月とされる日は新月(朔)だから月は見えない。細い月が見えるのはその翌日だ。だからモンゴルのお正月(白い月)は観測によるので旧正月から1日遅れる。
さらに年によって1ヶ月遅れることがある(2017年)のは、西暦の2月に起こる「白い月」を基準にしているからのようだ。(確かめてはいない!)
いずれにしても、モンゴル人はカレンダーよりも自然の「月の出」を大事にしていることがわかった。たぶん世界に他にはないかな?