志摩国一宮・伊射波(いさわ)神社

志摩には伊雑宮(いぞうのみや)という一宮がある。ところが鳥羽にもう一つ志摩の一宮がある。一国に一宮が複数あることは珍しいことではない。昨年伊雑宮にお参りしたあと、それを知って軽トラックに載せてもらって、訪れたのだが、自分で探して行ったのではないので、ルートの記憶があやふやだった。今回志摩の竹内さんが古民家復元でウッドデザイン賞を受けたという連絡をいただき、見学に行くことにしたので、ついでに伊射波神社を訪れた。途中で道を間違えたぐらいで、軽トラック道は覚えていなかった。今回確かめることができたのはよかった。

志摩猪子家・ウッドデザイン賞

志摩の竹内さんが復元作業をしていた古民家の猪子家がウッドデザイン賞を受賞し、登録文化財にも指定されるという。竹内さんは「志摩という国」というアーティストブックを作った方だ。その本は昨年の7月、伊勢志摩で行われたG7サミットで公式のお土産になり、オバマさんやメルケルさんに渡された。もちろん彼らが読むことはないだろうが、その著者は宮本常一先生と何を隠そう!、この私である。

その竹内さんは賢島に近い場所にあった旧財閥系の方の別荘を譲り受け、復元を始めた。当時は大変立派なものだったが、すでに朽ち果てており壊して新築した方がはるかに安上がりだったというが、竹内さんは旦那さんと一緒に復元に取り組んだ。私は一昨年復元途中の屋敷を見せていただいたが、今回は完全に復元されている。本日は旦那さんだけしかいなかったが、奥さんが9割、私が1割の作業だったと謙遜されていたが、すごいことだ。玄関前に立派な桜の大木がある。満開のときにまた来る約束をして別れた。