宮本常一 水仙忌

毎年1月30日には宮本常一先生を偲ぶ会が国分寺の東福寺で行われる。先生が亡くなったのは1981年のことだ。小雪の舞う寒い日だったが、今年は暖かい。25年たったので26回忌になる。島根から、お弟子の一人であった山崎禅雄さんが毎年上京し、ありがたいお経を上げてくださる。

 来年は宮本先生生誕100年。様々なところで取り上げられるだろうが、ここに集う皆で記念の本を作ろうという提案が江本さんからなされた。巷には多くの宮本常一の本が出ているのだが、お弟子の集まりであるここの人たちは、黙ってそれを見ていてはいけない。最も親しくかかわっていた人たちは、それぞれ宮本学を追い求めなければならない。

 私は長年そう思っていたのだが、江本さんの提案は時期をえたもので、珍しく大いに賛成。来年の偲ぶ会までには本を完成させたいものだ。私もほんの脇ちょで参加しようと思っている。