そろそろ梅が咲くかと思って、大田区の梅園に行ってみた。ほんの少ししか咲いていない。見ごろは2月に入ってからだろう。
知らなかったが、この梅園は池上本門寺の丘の下にあった。本門寺の名前だけは聞いていたが実は行ったことがなかった。裏手の大坊坂を登っていくと途中に立派な多宝塔があった。さらに登ると本堂裏手の道路に出た。この先は紅葉坂と書いてある。大坊坂を登って紅葉坂を下る、まさに峠だ。本門寺坂というのはちょっとお畏れ多いので、「大坊坂」がいいかなと思った。あとで峠楽会の方々と相談してみよう。
本門寺は実に立派なお寺だった。五重塔も立派だ。そのわきにある展望台からは大田区の多摩川低地の眺めがすばらしい。その先に見える高層ビル群は武蔵小杉駅付近だ。羽田から飛び立つヒコーキも見える。展望台を下りて本門寺の正面に向かう。
呑川にかかる霊山橋から見上げた丘の上にあがる石段が立派だった。本門寺の実力をちょっと見くびっていた。もっと早く来るべき寺院だった。再び石段をのぼって本殿に向かった。誰もいなかったのでお賽銭を入れた。大勢の人がいるときにお賽銭を入れるのはなにか気恥ずかしい。人知れずそっと入れた方が神さま仏さまには通じるような気がして。