東海道 狛犬めぐり

蒲田で人に会う用事があった。三密をさけて3分で用件を済ませて東海道を品川へ向かて歩き始めた。振り返ると羽田に向かう京浜急行線の線路は高架になっている。むかし箱根駅伝の選手はしばしば踏切で待たされたこともあった。それはそれでおもしろかったのだが、今は分秒を争うゲームになっており、楽しい時代の箱根駅伝ではなくなっている。そんなことを思いだし、しばらくは広い京浜第一国道を歩く。

今は「大森」であるが「王森」と書くこともあるようだ。第一京浜にそって旧東海道が品川宿まで続いている。旧東海道にはお寺や神社がいくつもある。鈴ヶ森刑場で旧街道に名入り、狛犬を見学しながら歩くことにした。

鮫洲は自動車免許証で有名な場所。昔から街道の名所で神社寺も多い。

鮫洲八幡様に寄ってみる。入り口から3対の狛犬がいる。真ん中の狛犬(下の写真左二つ)は前の天祖諏訪神社と似た江戸流れの様式。化粧直しをしているが江戸時代のもの。奥の狛犬(下右二つ)は白っぽい花崗岩質の現代風の狛犬。

ここには富士塚らしいものもある。私の江戸60の富士塚リストには入れていない。これは入れた方がよさそうだが、富士講の石碑がちょっと少ないので躊躇する。

品川宿に入ると品川寺(ほんせんじ)、ここには大仏さんがあった。目黒川を渡ると荏原神社があった。海辺に近い神社だけあって恵比須様が鳥居下におられる。ここの狛犬も前の二つと同じ黒っぽい江戸風のもの。両狛犬とも二頭づつ子どもをもっている。雄雌とも子育てにかかわっていたのだ。実際には産めよ増やせよの地合い背景があったのだが。

品川宿に行ったら、街道文庫に行かなければならない。なにせここには我がジャーニーランの師匠のTA中義己さんの店。街道に関しては日本で一番の蔵書をもつがなにせ狭い店なのでお客はほとんどない。コロナの影響で街道歩きもできないというので書庫の奥の狭いスペースからほとんど出ないそうだ。早くコロナから脱出したいがまだ難しそうだ。どなたかこの蔵書を引き受けてくれないかと、私は思うのだが。本日の歩行時間3時間半、歩数は32687歩。今月も過剰歩行の感じあり。