世の中からはみ出した!

6月1日(日)
 もう6月、フリーターになってから2ヶ月たった。毎日が日曜日なのだが、晴耕雨読で、けっこう忙しく、自分が世の中からはみ出したこと自覚する間もなかった。

 昨日、飯田橋のホテルで最後勤め先だった高校の歓送迎会があった。職員が100人以上いる大世帯なので、移動した方の話だけでかなりの時間がかかった。私はともかく人前でしゃべるのが苦手なので、早く終わらせてしまったが、後で考えると「自分はいま毎日が日曜日で、快適だ」と、他の人には嫌みと聞こえるようなことを言っただけで、皆様にご迷惑をかけたことへの感謝を言うのを忘れてしまっていた。

 ここ数年、人とあったあと必ず、自分のことだけをべらべらしゃべって、相手のことを何も聞かなかったことを反省することがしきりになる。そんなこと考えすぎだということはある程度分かっているのだが、どうしても気になる。

 この気分が高じてくると、もう2度と人に会いたくなくて、引きこもりになる。ここ2ヶ月は、引きこもっているのとおなじだったが、歓送迎会でお世話になった人たちに、ドドーッと会ったので、どぎまぎしてしまった。

 二次会にも誘われたが、それ以上しゃべっていると、落ち込みがひどくなりそうで、そそくさと家路についた。しかし家の方向はさらに鬼門のように思えて、足取りは重くなり、つい夜中の町をウロウロすることになる。

 今週は、福山から今治まで瀬戸内海を7つの橋でつなぐ「しまなみ海道」100kmを走る予定だ。走っているときには、精神はどんどん引きこもるので、何も考えなくてよい。
私はのべつ走っている時が精神的に健康なのかも知れない。