都立大学が危ない!

12月13日(土)  都立大学が危ない
 都立大学の地理学科の同窓会の準備会が新宿で行われた。石原都知事が都立大学をぶっつぶすと言ったとかで、東京都はその方向に動き出したらしい。勤めている先生方は「むちゃくちゃ」という反応だ。

 新しい法科大学院に予定されていた教授たちは全員止めてしまったので、来年の都立法科大学の学生募集はできなくなった。この教授たちは引く手あまただからいいだろうが、他の教授先生たちはあわてている。

◆我田引水ではなく、都立大学は良心的な大学である。学問水準も高い。この大学をぶっつぶして予算を削減したと喜んで言いものか? 慎太郎というのは知的な人間を皆殺しにしたポルポトや文化大革命で学者を追放した晩年の毛沢東並の頭脳しか持っていないのだろうか。こんな人が都知事で、圧倒的な支持を受けているというのはどうにも納得ができないが、現実だからしかたがない。

◆1月に「都立大学」としての最後の地理学科同窓会を開くことになった。会の講演は私がやることになった。母校が亡くなる寂しさを少しは訴えたい気持ちがする。大学だけでなく、高校も前からめちゃくちゃな改革(?)が行われている。だれも気がつかないうちに、若者を親石原、親小泉、親ブッシュに向かわせようと言う意図が、私には見えている。為政者というのは世の中の雰囲気を上手に導いていくものなのに。