島田から大井川、金谷から小夜の中山!

160913shimada 160913kanaya01160913kanaya03160913kanaya02160913kanaya04-ame
昨日の続き
島田駅から旧東海道を歩き、川会所に向かう。昔大井川の私があった場所だ。弥次喜多の旅でも、大井川の渡しは難所だったようだ。橋を架けたり舟渡をすることもできたはずだ。しかし、幕府はここで参勤交代の大名たちからたくさんの通行税をとったり、宿場町の繁栄のために、わざと橋は架けなかった。島田や対岸の金谷の町は、川渡しを待つ人々で大いに繁栄した。

川会所を見学して、土手に上がり大井川をわたる。こりゃ大河だ。ふだんは水は少ないというが、本日は雨でかなりの水量だ。川止めだろうな。現在の橋は歩道はついているがかなり古い。

橋を渡って金谷に向かうと途中で大井川鉄道の駅を通った。ここはSLで有名な鉄道だ。ちょうどSLが蒸気を噴き上げ動き出したところ。こっちへ来ると思い、カメラを構えたら遠ざかっていった。焦ったのでピントはあまい。

JR金谷駅をガードをくぐり急坂を上がっていくと金谷の石畳が出てきた。昔東海道を走って東京に向かっていた時に、足が痛くて下向きに歩けず、後ろ向きで下った記憶に残る道だ。無人販売所でイチジクを4個100円で買う。これを食べて元気を出して登る。途中に「すべらず地蔵」があるが受験生にあやかろうというものか?

石はまるく磨かれているので、雨の中滑ること。こんなところで足をくじいたら大変。慎重に上る。登ったところに諏訪城あとがある。ちょっと寄ってみる。深い堀を巡らせたいい城だ。入口にコーヒー屋さんがある。いい匂いだが寄らないで先を急いだ。コーヒー屋さん先から菊川への下り坂になる。ここも滑りそうで気が抜けない。長い下りをおりて菊川の集落に入る。菊川の駅からははるかに遠い。160913sayononakayama

ほんの少しですぐに小夜の中山の急坂にかかる。舗装路だが、これで車が登れるの?というほど急坂だ。島田から大井川を渡り金谷の石畳の急坂を上り、菊川坂を下り、再びのぼり。石畳道よりもはるかに急だ1時間かかってやっと頂上の台地へ。100歳の飴売りのおばちゃんがいた子育て飴屋はもう店じまい。

小夜の中山 というのは箱根よりも難所だったというが、たしかに。山の高さはないが、こちらの方が山が深い。迷い込んだらもうどうしようもない。小夜の中山の夜泣き石は有名だ。そんな怖い話を見聞きする余裕もない。久延寺の境内の夜泣き石を見る気もしない。そんな寂しい場所に若い親子、少しだけお話をする。

疲れ切って一里塚、白山神社とこえる。地図を見ると日坂の宿まではるかに遠い。まだ2時半なのでゆっくり歩くが、しばらくすると大雨警報通り、空が真っ暗になってきた。広い茶畑の尾根道を歩くのは雷が怖い。急いで国道1号へ降りる道をいく。急坂を転がるように行き、国道の下で雨宿りしていると、先ほどの親子が車を止めてくれる。事任八幡宮まで載せてもらい、バスを待つ。

ここはバスは少ない。ヒッチハイクを試みるがおじいさんじゃ停まってくれるくれる車もない。雨宿りして着替えをして1時間半後のバスに乗った。掛川までは200円歩いても1時間だよと言われたが、もうそんな気力はなかった。ビールを飲むと目が回りそうだったので、お弁当だけにして「こだま」に乗った。8時前には家に着いた。