昨日の植村直己冒険賞の報告をしようと思ったのですが、丸山純さんが的確に様子を描いているので、勝手にシェアします。本来は丸山さんのページにリンクさせればいいのですが、やり方がわからないので、私のページにコピーペーストしました。丸山さん、事後報告ですがよろしく。
配付資料によると、対象となる《冒険名》は「『未知』の遺跡探査に情熱を傾けて約半世紀、南アジア密林遺跡探検調査」だそうで、《実施期間》は「1969年4月1日〜2018年8月25日」となっています。
《工夫・独創性》の項目には「調査が困難な現地の人々の代わりに調査を進め、少しでも早く文化遺産として世に導き出すことと、現地の人々と協力して進めることによって、これ以上の遺跡破壊を食い止めることを目的に、2008年NPOを設立。後世にも続く仕組み作りに情熱を注ぐ。探す遺跡がどんなに小さな見栄えのしない遺跡でも、そのひとつひとつの調査の積み重ねと地道な作業の継続にこそ、自分にも結果がわからない『意味』があり、未知の対象への邁進という一点にこそ、なにものにも勝る『面白さ』があると信じて取り組んできた」と書かれていました。
記者のみなさんもこれまでと毛色の異なる受賞者の登場にやや戸惑っていたようで、探検と冒険の違いとはどこにあるのかとか、植村さんとのいきさつ(『モルディブ漂流』参照)とはどんなことだったのかとか、岡村さんが答えにくい質問も寄せられて、苦笑しながら説明することになりました。でも、中貝宗治市長や西木正明選考委員長の発言にもあったように、植村賞の可能性をさらに広げる受賞になったのではないかと思います。
植村さんの母校である、豊岡市立府中小学校の6年生の男の子の挨拶がとてもよかったし、岡村さんもやっとここで笑顔がこぼれました。
横のほうの席だったのであまりいい表情が撮れませんでしたが、写真を載せておきます。
岡村さんが主宰するNPOのウェブサイトは、以下です。このサイトから引いた文章や写真、昨年11月の地平線報告会のレポート(地平線通信476より)も配布資料に載っていました。
http://npo-sarers.org