狛キツネ、新宿の女

高田馬場の馬場では流鏑馬が行われる。今は水稲荷神社の前の直線の馬場で行われるそうだ。稲荷神社なので狛犬はいないはず。ここには立派なお狐様がいる。社殿の裏側には冨塚というのがある。たぶん富士塚だろうと思う。この塚の上に鳥居がいくつもあり、狛犬がいくつもある。

狐は稲荷神のお使いであって狛犬のような番犬ではない。もっと神に近い存在なので狛犬の真似をすることはないのだが、ここではまったく狛狐だ。裏手にでてみると壊れたお狐様がたくさんいる。まえの氷川神社で見たように人工的に壊したものだ。これもたぶん廃仏毀釈のなせる業だろう。気になるとどんどん気になってくる。

水稲荷を出て、大久保の西向天神社に行った。ここには藤圭子の「新宿の女」の碑がある。富士塚もあるので何度も来たことがある。しかし狛犬はよく見ていなかった。石段途中と拝殿前にそれぞれ一対づつある。


拝殿前の狛犬は右側の阿の頭には宝珠が、吽の頭には角がついている。これは1700年代に多く作られたものらしい。王子稲荷神社の石段の上にも宝珠と角の狛犬があった。他にもいろいろあるのだろうな。西向き天神はお富士山(富士塚)でも有名。石段下から見るとかなり高い感じがする。富士講の石碑が多数ある。