上海で行われているアイススケートのなんとかファイナルで、ソチオリンピックの金メダリスト羽生選手が、練習中に中国選手と激突した。氷上に倒れてしばらく起き上がれなかった。たぶん脳震盪だろう。しばらくして立ちあがった彼は頭やアゴにテーピングをして4分半の演技に登場した。観客は驚き歓声を上げた。しかし10分前に脳震盪を起こした選手が、まともな演技ができるわけはない。私はまさか出場するとは思ってもいなかったが、5回も転倒しながら演技を終え、抱えられる様にして控室に戻った。5回も転んだにかかわらず得点は高く、銀メダルになった。マスコミは褒めたたえているが、私は怒りでいっぱいだ。
ラグビーの選手でさえ、脳震盪を起こした選手は24時間は安静にして様子を見ることが義務付けられている。ボクシングなどただちに試合停止になる。テレビを見ていて私は、コーチは絶対に出場させてはいけないと思った。外国人のコーチなので、危険させるだろうと思っていたが、「大丈夫か??」と聞きながら出場させた。これは選手生命を短くする犯罪的行為だ。スケート連盟はこのコーチの資格停止をすべきだ。
1.脳震盪を起こした選手が10数分後にまともな演技ができるわけはない。
2、脳みそが振動を起こす異常状態は簡単には治らない。様子を見るべき。
3.お涙ちょうだい演技をやることはマスコミ受けはするが観客に対して失礼だ。
4.こんな前近代的な態度はスポーツを貶める行為だ。
5.スポーツ選手を見世物にしているとしか思えない。
もし羽生選手になにごとかが起こったら責任はだれが取るのか。スケート連盟、コーチ、そしてマスコミは責任を逃れられない。もしかすると羽生選手に声援を起こった観客にも責任があるかもしれない。みんなで寄ってたかって羽生選手を壊している。いまはただ安静にしてあげるべきだ。アイスショーならいざ知らず、スポーツは人のためにやっているのではない。次につながるためにはここで傷を広げるべきではない。いくら本人がやりたいと言っても正常な判断ができるわけではないから、主催者、コーチは止めるべきだった。