朝日カルチャーセンター千葉の「ワンダーハイキング」講座に行ってきました。自然を中心に「ワンダー」(ふしぎとか驚異)を見つけるハイキングです。コースは外房線の長田駅から九十九里崖線を歩き、さらに東金崖線を登って昭和の森公園に上がって九十九里浜を眺めようというものです。さらに今回は芸術に詳しいHANASAKIさんがおられるので、ホキ美術館にもいこうという計画で出発ししました。ホキ美術館は休館日! 残念!
ハイキングコースについては11月の下見の時に書いたので、今回は別のワンダー!発見。それについて書いておきます。
永田駅付近時々しか列車は来ないので踏切待ちをすることはないが、本日はちょうど引っかかった。待っている間に踏切脇を眺めると「蚊喰踏切」とある。「何て読むのかな?」とつぶやくと脇にいたおじさんが「かぐい」だよと教えてくれた。「蚊が多かったのかな?」「この辺りは広い湿地で、蚊はいっぱいいた。よく食われたもんだ!」という。「なるほどそうだったんだ!」
しかしそれなら「蚊が喰う」のではなく、「蚊に喰われる」という意味にしないとおかしい。帰ってからいろいろ調べてみると、蚊喰鳥かじつはコウモリのことで、俳句の夏の季語になっているのだとか。コウモリが蚊をこのんで食べることは昔から知られている。蚊を食べる=かわほり と言い、「かわほり」がコウモリに変化したのだと書いてある。
さすが昔の鉄道マンは教養が深かった。奇をてらって「蚊喰踏切」としたわけではない。「変な名前」などと思ったのは私の教養のなさの表れ!
我宿に 一夜たのむぞ 蚊喰鳥 一茶
かわほりの かくれ住けり 破れ傘 蕪村