摩耶ケーブルカー

  摩耶ケーブル線は虹の駅が終点で、そこからロープウェーに乗り換えて山上の星の駅に上がります。下部のケーブルカーだけではほとんど景色は見えないので、ほとんどの人はロープウェーに乗り換えて、1000万ドルの夜景の見える山上に行きます。

私は今回神戸の二カ所のケーブルに乗るためにやってきたが、それぞれを往復してもおもしろくなさそうなので、まず六甲ケーブルに乗って山上駅に着き、ゆっくりと景色を見ながらお茶をして(今はアルコールを禁じられているので)からバスで摩耶山に向かいました。六甲の山の上はけっこう平らでバスで行き来がでるのです。

途中には牧場もありました。大勢の観光客がおりて行きましたが、言葉を聞いていると外国人のようでした。バスの運転手は「お客はほとんど外国人、日本人は毎日乗る知り合いだけですよ。」とのことだった。私は終点の一つ手前の天上山で下りた。

日本で初めてできた生駒のケーブルカーは生駒聖天さんの参詣のためだった。東京八王子の高尾山や伊勢原の大山ケーブルがにぎわっているが、それらも寺社へ参詣の道だった。最近は霊山とかパワースポットとして人気が高い。

摩耶山は景色が売り物のケーブルだが霊山への参詣道としても意味を持っていた。今はこの寺を目指してケーブルで上ってくる参拝者は少ないが、それでも摩耶山観光お目玉であることは確かだ。石段を上って、門をくぐると「日本第一女人守護」という石碑がありました。摩耶夫人はお釈迦様のお母さん。この方を本尊にする日本唯一お寺である。

もともとはロープウェーの前の広場にあったが放火によって全焼し、現在の場所に移って伽藍が作られたという。なかなか素晴らしい寺であるが、ちょっと離れてしまったので今は静かにお参りができる。

ロープウェーを降りたところが虹の駅、このすぐそばに旧摩耶ホテルがあった。しかし今は廃墟。ときどき廃墟ツアーが行われるそうだが・・・もちろん秘密裏にだが、パワースポットとして人気があるとか・・・・

ロープウェー、ケーブルカー(2台ともゆめあじさい号:緑色とエビ茶色)を乗り継いで平地に出てバスに乗る。ケーブル駅前にバスが来る。三宮まで行き、友人に会い、夕食。久々だったがビールは飲めず。残念。