何匹子どもがいるの? 太田区には大勢の子どもを持つ狛犬がいる。上の写真の狛犬は両方に1頭ずつ育てている。下の写真は大田区の式内社磐井神社の狛犬であるがそれぞれに3匹ずつ子供の狛犬(子獅子)を持っている。たぶん日本の子持ち狛犬の中で最高の子宝に恵まれた狛犬である。わかりにくいので数字を振っておいた。
これらの大勢の子持ち狛犬は昭和初期に奉納されたもので当時の「産めよ増やせよ!」の風潮に合わせたものだろう。
もともとは子獅子と玉(鞠)の組み合わせ!
下の写真は中国上海で見かけた獅子である。両方とも口を開けているので阿吽ではないが、玉と子獅子を持っている。日本にもこのパターンがもたらされたのだろう。 中国では両方とも獅子であるが日本に来たら阿形が獅子で吽形が狛犬である。したがって日本の場合狛犬が子獅子を持っていることになる。写真は志摩の安乗神社の狛犬である。向かって右の阿形の獅子の足元に鞠があり左の吽形の狛犬の足元に子獅子がいるのが通常のパターンである。
ところで湯島天神(わかりにくいので練馬区の春日神社の狛犬の写真に変えた)の狛犬は両方ともお手をしたような形である。もともとこんな形だったのだろが、私は足の下に子どもと玉を置くとちょうどいいのに!などと思っているが、これはいかに???
靖国神社には威張り狛犬の他に写真のような異様な狛犬がいる。両方とも口を開けており片方に2匹の狛犬もう一方には玉を持っている。この狛犬は日清戦争の戦利品として日本に運ばれ明治天皇に献上されたものだという。満州の三学寺にあった獅子と言われている。獅子なので子供はどちらがもってもいいわけだ。
子持ちの獅子のかわいいのを見つけた。陸奥国一宮の都都古和気神社のものだ。磐城には名工がいたようですばらしい狛犬がいる。いずれ磐城特集をします。本日はこれまで。