5月7日のテレビで、フランスの駐日大使が松戸にあるPSS(プレジション・システム・サイエンス)という会社の田島秀二社長に感謝状を渡したという映像が流れた。詳しく見ていなかったので、この会社のHPを開けてみた。この会社では全自動PCR検査システムを作っていて、この器械がフランスの新型コロナ(COVID-19)のPCR検査に多大な貢献をしたとして感謝状が渡されたそうだ。
日本では掛け声はあるが、医療崩壊防止としてPCR検査数を意図的に減らしていた。しかしフランスなどでは医療崩壊を起こしながらもPCR検査をやっていた。感染者数がわからなければ、緊急事態を解除する根拠がないからだ。そんな大事な検査だが、人員も機械も足りないので増やせないと言われて、私たちは納得させられていた。
「PCR検査をたくさんやればいいってもんじゃない。やらなくても日本は死者数は少ないんだから」という論がまかり通っている。しかしヨーロッパの国々や韓国は日本の数倍数十倍も検査をやっていた。その機械は日本のPSS社製だったのだ。
PSS社の「全自動検査システム」は人手はほとんど必要ないので医療従事者は危険にさらされない。2時間で10検体、1日で100検体ぐらいを安全に判定できるという。器械1台が800万円。この器械を100台買って保健所に置けば、人手は増やさなくても1日10000件の検査ができる。100台でもたった8億円、無駄なアベノマスクは400億円。5000台買える計算だ。
この機械はフランスや韓国で大活躍したが、日本には1台もないそうだ。なぜなのだろうか?日刊ゲンダイの記事によれば
「3月に認可申請したが、厚労省から何の返事もない」
「なぜなのかわからない」と会社は答えているという。
どうやらこのニュースはフェイクニュースにされている。根拠は厚労省のHPに載っていないからだそうだ。したがってテレビ朝日以外では報道しない。しかしPSS社の株価はストップ高になっている。ということは経済界では事実として認められているのだろう。
厚労大臣が全力でやると言っているのだがから、なんとしてもこの機械を認可することが大事ではないか。実績は十分にある。あらゆる手立てでPCR検査を頑張って欲しい。いままで厚労省はできない言い分けをしていたが、地元にこれだけの機械があるのになぜやらないのか?
コロナ自粛で、私の気分は晴れないのに、こんな状況を見るとさらに気分はブルーになる。なんとかまじめに説明して欲しいものだ。勝手に自粛を解除してしまいたくなる毎日です。Makoto Okamura、村重 嘉文、他31人