青森2 源義経の逃避行の像か? 外が浜 八幡宮

JR津軽線は蟹田駅から先の路線は廃止されるそうで、今は「わんタク」という乗り合いタクシーが代行運行している。わんタクの窓から眺めていると道沿いに赤い鳥居の八幡宮が点々と続いている。 そこで私はピンときた。八幡神は源氏の氏神様だ。
源頼朝に攻められ衣川で自刃したはずの源義経は、実は生き延びて津軽半島を通って北海道に逃れ、さらに海を渡ってジンギスカンになった。八幡宮は義経の逃避行のコースを後世の人が記憶に残すために建てたのだと私は勝手に推測した。 わんタクの停車する「大平山元縄文遺跡むーもん館」の隣にあった八幡宮に行ってみた。なかなか立派な狛犬がいる。阿形(獅子)の足元には鞠を持った子獅子が顔を出している。義経が娘をかばっている姿ではないか。吽形の狛犬は口紅をつけてしとやかで阿形を頼りにしている感じだ。
源義経一家の姿を思い浮かべながら狛犬を鑑賞して、三厩に向かった。 三厩について驚いた。高台に義経寺があり、海辺に「源義経渡道之地」の柱が立っているのだ。ここでは義経の逃避行は現実なのだ。さらに「義経と静御前の石塔」があった。「エエーッ静御前とは離別しているはずだが!」
まあお話だから願望が入ってもいいか! そんな白日夢のせいで一日4便しかないわんタクに乗り遅れた。しかし超高級なウニまぐろ丼の店で同席した人が竜飛岬まで送ってくれた。
竜飛岬の下に降りる「もぐらケーブルカー」で竜飛海底駅まで降りた。日本”最低”の鉄道駅に立つことができて満足した。