【🐶全国狛犬100選🦁】019

福島1 郡山 愛宕神社の筋肉粒々狛犬

 郡山駅を降りて観光案内所に行った。そこのお嬢さんが狛犬愛好家と分かり意気投合。自分で郡山の狛犬案内図を作っているがまだ役に立っていないという。さっそく彼女のお勧めの愛宕神社の狛犬を見に行った。

  口の開け方が半端ない。筋骨隆々、尻尾もぐっと立っていてすばらしい。神社自体は小さいが狛犬は立派だった。台座には昭和18年と彫ってある。私より1歳上だ。

   近くに安積国造(あさかくにつこ)神社がある。安積国は今から2千年前にこの辺りにあった国?、明治維新には国造家55代の安積艮斎が活躍したそうだ。というが2千年前はまだ弥生時代じゃないかな?まあそれはそれで!

  神明鳥居の脇にいる大きな狛犬の阿吽の吽の狛犬の手を見てほしい。普通は子を抑えつけているがここではちょっと手を添えているやさしい手という感じ。なかなかいい。 

  次は阿邪訶根(あさかね)神社! 何と読めばいいのかわからなかった。狛犬はこちらも玉取、子取り! 子供のあたまにちょっとだけ指先を当てているだけで押さえつけてはいない。ここの狛犬はなかなか優しい。

  郡山にはまだまだ多くの神社があり、狛犬が居るようだ。しかし寒くて手がかじかんできたので、狛犬探しは観光案内所のお嬢さんに任せることにした。きっといい狛犬地図を作ってくれるだろう。

【🐶全国狛犬100選🦁】018

山形2 赤湯の烏帽子山八幡宮の威嚇型狛犬!

  山形新幹線で奥羽山脈をぬけると米沢盆地で、盆地の北端に赤湯温泉がある。お花見に名所の烏帽子山公園に行った時にこの素晴らしい狛犬を見つけた。

  出雲の威嚇型の狛犬と同じ形だが、こちらは尾が掲げられてない分、ちょっとマヌカな感じがする。しかし巻き毛、流れ髪、流麗な尾もすばらしい。これだけ大きな狛犬にこれだけの装飾を施すのは並大抵の力量ではないだろう。大正3年建立。

  桜の中にちらっと見える石の鳥居は継ぎ目なしでは最大のものだそうだ。石は花崗岩。狛犬はこの近くの高畠でとれる凝灰岩の「高畠石」を使っている。

  高畠石は各所に使われている。狛犬の他に台座や烏帽子石と呼ばれる岩もみな高畠石だ。烏帽子石の表面は文字が薄くなっており何のためのものか不明。しかし赤湯七岩の一つという。

【🐶全国狛犬100選🦁】017

山形1 大物忌神社は鳥海山の山頂に!里宮に狛犬が居る

   大物忌神社の里宮、海岸の吹浦口にいる出雲丹後型の狛犬である。明治34年(1901)に建立されたが風化が激しく阿形の顔は半分欠けている。福井県で採掘されていた緑色凝灰岩の笏谷石は柔らかく細工しやすいが、海辺の狛犬の劣化は激しい。

  同じく里宮の蕨岡の狛犬も100年たつが、内陸にあるため立派な装飾も残っている。環境の違いによって風化には大きな影響がでるのだろう。

  大物忌神社の本社は鳥海山の山頂にある。いまでも雪のない時期には神主さんも常駐し大勢の参拝者で賑わう。大物忌とは鳥海山そのもので自然崇拝の神である。

  2017年5月4日に若い仲間との鳥海山スキー登山を終えて帰り道にこの神社に寄った。ちょうど例大祭の日でさまざまな儀式が行われていた。神尾先生は「最初から見てみたいね、また来ましょう!」と具体的日にちまも決めたが、その後の病で実現できなかった。残念無念なことだ。